第2話 悪の意識と善の意識

『悪』というと読んで字のごとく、悪いイメージしかないが、実は悪も善も同じと言えるのかもしれない。

悪い事が起こったという事は言い換えれば、『今までがいかに幸せであったか』という事でもある。つまり【幸せを認識するための悪】良い事があったという事は『今までが悪であった』と言えるのかもしれない。つまり【悪を知らせる】ための善。

結局はどう捉えるかで世界は変わる。悪い事が起きた時には視点を変えれば、とても良い事であったりする。

良い事の裏には悪い事象もあったのだろうが、あえて悪い視点で見なければ、『良いことしか起こらない』という捉え方もできる。

『最愛の人を失う』最悪の事象であるが、逆の視点からみれば、『最愛の人』だという意識は永遠のものとなり、最愛の人の魂はこの世のすべての苦しみから解放されるのだ。

もしかしたら、失った人に対する、家族に対する『究極の愛』であったのかもしれないと思うのだ。



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