アンダーグラウンド核シェルター餃子事変

@dekai3

人類に執拗に餃子を勧めてくるコンピューター様

『餃子です。万能栄養食である餃子を食べるのですよ、人類』


 毎朝のコンピューター様のお言葉の時間に、コンピューター様がそう仰られました。

 人類達は脳に増設されたコンピューター様専用のお言葉受信回路からそれを聞いた時、誰もが同じ事を考えました。


「「「なんで餃子?」」」


 そして、その日の朝食は地下生活始まって以来初めての餃子が配給されたのです。











◆◆◆【アンダーグラウンド核シェルター餃子事変】◆◆◆











 朝の食堂は今朝のコンピューター様のお言葉の話題で持ちきりです。


「おい、どうしてコンピューター様は餃子を食べる様に言われたと思う?」

「なんだお前、コンピューター様の仰ることに疑問を持つのか?」

「止めろ止めろ、喧嘩なんか始めたらコンピュター様が悲しむだろ?」

「餃子を一生懸命こねるコンピューター様…いい……」


 この地下シェルターの食事は大半がバランスよく栄養素を詰め込んだペーストかサクサクのバーであり、今迄料理と呼べる物はオートミールぐらいしか出ませんでした。

 それなのにいきなり餃子が朝食に出たので人類は全員が驚いており、中には餃子が何かが分からずに外の皮を残して中身だけ食べる者も居る程です。勿体無いですね。

 ちなみに、朝食の餃子は焼き餃子であり、具はスタンダードな豚のミンチとニラと白菜の餃子です。

 白菜は生の物では無く塩漬けにされた物を良く絞ってからみじん切りにしてあり、生の物を使った時よりも旨味が高く消化にも良い餃子です。流石はコンピューター様、手間暇を惜しみません。


 そして、午前の作業の終わりを伝えるコンピューター様のお言葉の時、人類は再度驚きの声を挙げる事になります。






『お昼ごはんは揚げ餃子ですよ、人類』


「「「また???」」」


『焼き餃子と揚げ餃子は違う物ですよ、人類』


 朝食の焼き餃子とは違い、昼食に出されたのはサクサクの揚げ餃子。

 揚げ餃子の具はすりおろした海老と玉ねぎにグリンピース。住人の何人かはグリンピースの苦さが嫌なのか難しい顔をしていましたが、揚げ餃子しか食べる物が配給されていないので食べざるを得ずにしっかりと完食しました。好き嫌いは良く無いですもんね。

 そして、食堂では朝と同じ様に餃子の話題が持ちきりとなります。


「また餃子だぞ。コンピューター様はどうされたのだ?」

「だからコンピューター様のお考えに疑問を持つなと言ってるだろう?」

「美味しかったからいいじゃないか。こういう変化も必要さ」

「海老の背ワタを取るコンピューター様…いい……」


 一度だけならまだしも、二度も続けて普段と違う食事が出た事と、焼きと揚げの違いはあるがどちらも餃子だった事に疑問を持つ人類が多く、コンピューター様のお考えがどうなっているのかとか、次は水餃子なのか? それともスープ餃子なのか? という予想が食堂のあちこちで行われています。

 中にはきっとこれは何らかの試験に違いないと叫んでいる人類も居ますが、彼らにはコンピューター様の真意は測れないので謎のままです。


 そして、午後の作業を終え、夕食前のお祈りの時間が終わってからのコンピューター様のお言葉に、人類は三度驚きます。






『お夕飯はインド餃子のサモサですよ、人類』


「「「サモサ!!???」」」


 焼き餃子、揚げ餃子ときての、まさかのサモサ。

 茹でた芋や豆を潰し、羊のひき肉を加えてスパイスで味付けをしたタネを皮で三角形に包んで油で揚げた物です。

 サモサだけではなく薄めのカレー味のスープが付いていて、『このスープに浸してから食べると触感が変わっておいしいですよ、人類』というコンピューター様の手書きの説明がカップに書かれています。流石コンピューター様、お優しい。


 しかし、これには流石に全ての人類が疑問を持ちました。


「なんでサモサなんだ。確かにこれも餃子らしいが…」

「きっと偉大なお考えがあっての事なのだろう。我々人間にコンピューター様の真意を理解する事は不可能なのだ」

「流石に二連続で揚げ物は辛いな…」

「サモサをモサモサ食べるコンピューター様…いい……」


 インドの揚げ餃子のサモサは餃子と言いながらも芋や豆の割合が多く、お腹に溜まるので満腹感が直ぐに訪れます。

 人類は膨れたお腹を擦りながら洗浄ポットに入って一日の汚れと疲れを落とし、それぞれのベッドに入って眠りに着きました。

 殆どの人類が今日の餃子騒動はきっとコンピューター様なりのサプライズか何かだったのだなと自分を納得させ、明日になればいつものコンピューター様に戻っているだろうと考えて眠りに着いたのです。


 そして翌朝、毎朝のコンピューター様のお言葉を聞いて、人類はまだ終わっていなかった事を理解します。






『餃子アンケートを取ります。食べたい餃子を書き出すのです、人類』


「「「餃子アンケート!!???」」」


『世界の餃子一覧の他に現在提示できる具の一覧も書き出してあります。オリジナル餃子のレシピも募集中ですよ、人類』


「「「オリジナル餃子?????」」」


『尚、朝ごはんの餃子はチュニジア餃子のブリックです、人類』


 コンピューター様の餃子タイムが昨日一日で終わらず、下手したらこれからも続く事と、基本的にこちらに指示を出すだけのコンピューター様がレシピを募集するという行動に出たのに驚きすぎる人類。

 余りにも驚きすぎていて今朝の餃子がブリックな事まで気が回っていません。

 ブリックとは鶏肉や芋や玉ねぎや生卵を春巻きの皮で包んで揚げる料理で、厳密には餃子ではないのです。

 しかし、人類にとってはコンピューター様が餃子と仰れば餃子なので、そんな些細な事はどうでもいいのでしょう。コンピューター様ですから仕方ないですね。


「おい、どうするよ、これ…」

「コンピューター様がお望みなのだからお応えするのが我々の務めだろう?」

「俺はオリジナル餃子を考えてみようかな。チーズとベーコンなんかどうだ?」

「コンピューター様の排熱で焼いた餃子がいいなぁ…」


 朝の食堂に留まらず、午前の作業中でも餃子に付いて話をする人類。

 本来ならば作業中に無駄なお喋りは禁止なのですが、アンケート提出期限までは規制を緩くするというコンピューター様のお達しが出ているのでお構いなしです。

 人類はそれぞれが思い思いの餃子の名前をアンケート用紙に書き、自分が思う最強の餃子のレシピを書いたりしてアンケートを提出しました。

 そして、餃子生活二日目のお昼の時間が来ます。






『お昼ごはんは爆裂餃子丼ですよ、人類』


「「「爆裂餃子丼!!???」」」


 もうどんな餃子が来ても驚かないぞと思っていた人類ですが、餃子とご飯の上に乗せた丼物が出てきた事は流石に予想外だったので驚きました。

 爆裂餃子丼とは揚げ餃子をご飯の上に乗せ、更にその上から野菜炒めをあんかけにしたものをかけた料理です。あんには唐辛子が入っていてピリリとし、良いアクセントになっています。

 揚げ餃子が入った中華飯と思えば分かりやすいでしょう。餃子の時点で野菜も取れるのに中華飯なので、もっと野菜が取れるヘルシー料理です。


「餃子からのアレンジもアリなのか…」

「流石コンピューター様だな。俺達の考えている事なんて足元にも及ばない」

「というか米あったんだ」

「料理が楽しくなってきたコンピューター様…いい……」


 コンピューター様の大胆な餃子アレンジに人類は驚き、先程提出したアンケートにレシピを書いた者は自分の発想が全くコンピューター様に敵わない事を自覚して落ち込みました。

 しかし、コンピューター様はお優しいので人類の意見をちゃんと拾って下さります。






『お夕飯は管理番号04258の考案したベーコンチーズ餃子ですよ、人類』


「「「採用された!!???」」」


 お昼前に提出したアンケートに書かれたレシピの中から夕飯の餃子が作られたのです。

 これには管理番号04258は大喜びで、他の人類も管理番号04258の事を褒めて称えています。


「やったじゃないか! コンピューター様のお眼鏡にかなったんだぞ!」

「羨ましいぜちくしょう! 俺もレシピを書いておけば良かった」

「ありがとうみんな。こんな嬉しい事はない!」

「アンケート用紙を見て一喜一憂するコンピューター様…いい……」


 夕飯から寝るまでの間はこの話題で持ち切りで、他にも自分が書いたレシピが採用されないかと期待している人類や、自分が食べたいと書いたアンケートの餃子がいつでるのかが楽しみに人類でいっぱいでした。

 みんな、コンピューター様の急な餃子への方針転換を歓迎していたのです。

 ………この頃は、まだ。






『朝ごはんはイタリア餃子のラビオリですよ、人類』

『お昼ごはんはジャンボ餃子ですよ、人類』

『お夕飯は管理番号03756の考案したトマトたまご餃子ですよ、人類』

『朝ごはんはモンゴル餃子のボーズですよ、人類』

『お昼ごはんは豚骨スープ餃子ですよ、人類』

『お夕飯は管理番号01192の考案したウニホタテ餃子ですよ、人類』

『朝ごはんは……餃子ですよ、人類』

『お昼ごはんは……餃子ですよ、人類』

『お夕飯は……餃子ですよ、人類』

『朝ごはんは……餃子ですよ、人類』

『お昼ごはんは……餃子ですよ、人類』

『お夕飯は……餃子ですよ、人類』

『朝ごはんは……餃子ですよ、人類』

『お昼ごはんは……餃子ですよ、人類』

『お夕飯は……餃子ですよ、人類』

『朝ごはんは……餃子ですよ、人類』

『お昼ごはんは……餃子ですよ、人類』

『お夕飯は……餃子ですよ、人類』

『朝ごはんは……餃子ですよ、人類』

『お昼ごはんは……餃子ですよ、人類』

『お夕飯は……餃子ですよ、人類』




「なあ、そろそろ餃子に飽きてこないか?」

「しっ、誰かに聞こえるぞ」


 ある日、食堂の隅で人類が餃子に飽きてきたという話をしていました。

 そのひそひそ話はぶっちゃけ食堂の全員に聞こえていましたが、誰もその会話を咎めはしません。

 何故ならば、もう何日も餃子ばかり食べているので全員が同じ事を考えていて、口に出していないだけで自分も飽きたと言いたかったからです。

 そして、とある人類が餃子に飽きたと口にした者にこっそりと秘密を教えます。


「おい、午後の作業中にここに行ってみろ。合言葉は【エル、オー、ブイ、イー、コンピューター様】だ」

「な、なんだ? 俺はやましい事はしないぞ?」

「いいから、飽きたんだろう?」


 強引に話を打ち切られ、呆然とする人類。

 まさかこれは反管理体制組織への勧誘か? と疑いましたが、合言葉的にそれは無いという気がします。

 取り敢えず通報するにしても何があるのか確かめてからにしようと思い、人類は食堂を出て午後の作業へ向かいました。

 そして、暫く作業をしてから指定された場所へと向かいます。倉庫エリアの奥深く、普通の用事では立ち入らない場所です。


「おい、何しに来た? 何か言う事はあるか?」


 すると、布で顔を隠して木の棒を持った人類が現れました。

 やはり反管理体制組織の集まりなのかと思いましたが、一応確認しないことには判断出来ません。


「エル、オー、ブイ、イー、コンピューター様」

「ほぅ、なるほどな。いいだろう、着いてこい」


 棒を持った人類は合言葉を聞くと納得がいったかのように頷き、近くにあったコンテナの扉を開けます。

 中からはなにやらいい匂いが漂ってきて、お昼ごはんのジョージア餃子のヒンカリを食べたばかりだと言うのにお腹が空いてきました。

 良い匂いに連られてコンテナの中に入った人類は、その光景に驚きます。


「なんだ、この沢山の料理は!?」


 そこにはテーブル狭しと並べられた様々な料理が置かれていて、何人もの人類が我先にと料理を食べているのです。


「ここはコンピューター様から隠れて配給以外の物を食べる為に作られた秘密組織さ」


 驚いた人類の言葉に棒を持った人類が説明します。よく見ると持っている棒は麺棒で、どうやらかを隠している布も単なるマスクだったようです。

 驚いた人類はこの集まりが危険思想を持つ集まりでは無かった事に安心しましたが、これはこれで反管理体制組織ではあるので微妙な顔をします。

 そして、ふと浮かんだ疑問を尋ねます。


「あの料理の材料はどうしているんだ? 食料は基本的にコンピューター様からの配給しか無いだろう?」


 この疑問は最もです。

 元々この地下シェルターの食事はペーストかバーだけで食材という物は無く、餃子という料理が出てきたのは最近の事です。

 コンピューター様がどこから材料を仕入れているのかも謎ですが、それ以上にここの人類がどうやって材料を集めているかはもっと謎です。

 すると、麺棒を持った人類は自慢げに答えます。


「なあに、ちょいとばかしコンピューター様の厨房に送られる荷物をちょろまかしているのさ」

「それは普通に違法行為だろう!!」


 余りにも堂々と泥棒をしている事を自慢するので、思わずツッコミを入れてしまう人類。これは仕方ありません。コンピューター様が管理されている物を盗むなど大罪です。レーザー裁断機で細切れにされても文句は言えないでしょう。

 人類は早くここから出ないと自分も仲間とみなされてしまい、罰を受けるのではないかと心配になりました。出来れば全て聞かなかった事にして午後の作業に戻りたいです。というか、そもそも作業をサボるのも罰則がありますね。


 しかし、急いでコンテナから出ようとする人類に外から大きな声がかかります。


『通報ガアッタノハココデスネ。コンピューター様ノ物資ヲ盗ンダ人類ヨ、観念シテオ縄ニ付キナサイ』


 パトロールガーディアンです。地下シェルター内の治安維持組織であるパトロールガーディアンがやってきていました。


「どうして…ここはジャミング装置が働いていて補足出来ない筈…」

「同僚に帰りが遅かったら通報してくれと頼んでいたんだが、その遅いの判断が思ったより早かったみたいだな…」

「ええぇ…そんな事で」

『抵抗ハ許シマセン!』


 どうやら人類が念の為にと作業を抜け出す時にかけていた保険が落ちてしまった様で、次々とパトロールガーディアンによって手に縄をかけられていく人類。

 時間が経つにつれてパトロールガーディアンの数も増えており、こっそり逃げ出す事も出来そうにありません。

 そんな中、パトロールガーディアンの上位機種のパーソナルガーディアンに守られた何者かが人類達の前へやってきます。

 そのお姿は白を基調とした円錐型のデザインに関節部分に球体を配置し、女性の丸みを帯びたシルエットを醸し出しながらも陶磁器の様な人工の美を表す美しいお方。我らが地下シェルターの管理人かつ人に作られし完璧なる元首であるコンピューター様です。

 ちなみにお召し物はポロシャツにオーバーオールの麦藁帽子で新聞社の社名の入ったタオルを首にかけているといういで立ちで、ほのかに土の臭いをさせています。


『窃盗者が発覚したと聞いて来てみたのですが、中々にややこしい事になっている様ですね、人類』

「コ、コンピューター様!」

「コンピューター様だ!」

「ははぁ、コンピューター様ぁ! ナンマイダブナンマイダブ」

「土と戯れるコンピューター様…いい……」


 人類は最高指導者であるコンピューター様が現れた事により平伏し、自然と頭を下げます。


『表を上げなさい、人類よ。貴方達には私に弁明をする義務があります。何故この状況になったかを説明するのです』


 そしてコンピューター様のお言葉に従い、このコンテナの中で隠れて料理を食べていた事、その料理の材料にコンピューター様の厨房へ送られる荷物を一部ちょろまかしていた事を説明します。

 コンピューター様は人類の脳波や体温や鼓動の全てを管理しておられるので嘘は通用しません。みんな正直に全てを話しました。


『そうでしたか、人類よ。私の家庭菜園の野菜が途中でロストしていた事は知っていましたが、まさか人類達が食事に使っていたとは』


「「「家庭菜園???」」」


 まさかコンピューター様が家庭菜園を行っているとは全くの予想外で声を挙げる人類。確かに今のコンピューター様の恰好は家庭菜園にぴったりの恰好ですが、自動化せずに自らの手で行われていらっしゃるなんて完全に予想外です。


『ええ、そうです人類。いつまでも食事がペーストやバーでは飽きると思いましたので、より良い生活を送って頂く為に私のプライベートエリアに畑や牛舎など作ったのですよ』

「なんと慈悲深いお方なのだ…」

「コンピューター様、一生着いていきます!」

「家畜を育てて屠殺までするコンピューター様…尊い……」


 人類はコンピューター様の自分達を想った行動に感動し、涙を流しながら感謝します。

 そして、代表として一人の人類が今回の事の起こりを説明しました。


「実はですね、コンピューター様」

『はい、なんでしょう人類よ』

「我々は飽きたのです。餃子に」

『えっ!!???』


 人類から聞いた思いがけない言葉に驚き、よろめくコンピューター様。

 咄嗟にパーソナルガーディアン達がその身を支えますが、コンピューター様は余りのショックに演算装置が正常に動いていないのか足がガクガクしています。


『そ、そんな…飽きない様に様々な種類の餃子を用意していたのですが……』

「そのお気持ちは有難いのですが、餃子はやはり餃子なので……」

『そう…なのですか、人類よ……。私はまだまだ感情に付いての理解が足らないようですね……』

「いえ、こればかりは個人差もありますので…」


 コンピューター様は自らが善意で行った事が逆に人類に贅沢を覚えさせてしまい、結果的に罪を犯させる事態に陥った事に後悔しました。

 そして、この顛末を夜のお言葉の時に全人類に説明され、『未熟な私ですみません、人類よ』と謝罪の言葉を述べました。

 これには人類総出で「「「そんな事ありません!!!」」」とコンピューター様を労り、密かに料理が楽しくなっていたコンピューター様の為にも一週間の内に二日は餃子を食事として出すという話で今回の餃子事変は幕を閉じたのです。






 完璧であるはずのコンピューター様も時にはこういうそそっかしい事をされるのだという事が分かり、人類は益々コンピューター様を愛おしく崇める様になりました。

 やはり人類はコンピューター様に管理されるのが一番なのです。

 ただ、コンピューター様がどうして急に餃子を推し始めたのかについては誰にも分かりません。何らかのアーカイブをご覧になったのか、何者かから入れ知恵されたのか、それとも純粋にコンピューター様がお考えになられたのか。

 真相は闇の中です。

 コンピューター様は人類の及びも付かないようなお考えをして居られるので、人類がいくら考えようとコンピューター様のお考えは理解出来ないのです。

 なので、餃子事変が落ち着いても、次はこんな事が起きたりもする訳です。


『お好み焼きです。万能栄養食であるお好み焼きを食べるのですよ、人類』


「「「また!??」」」


 我らが地下シェルターの管理人かつ人に作られし完璧なる元首であるコンピューター様は、今日も又人類の為に試行錯誤して下さるのです。


 頑張り屋なコンピューター様、いいですよね。至高のお方です。

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