=みひら=

__________________


____________


_______



___お前の笑顔が、笑う声が


俺の心を癒し、救ってくれた______



辛い環境下の中、


戦地で俺は、お前を想った。


繰り返し、繰り返し、


お前の笑顔を、笑う声を__。


何度も、何度も、想い出し


その度に俺は、お前に救われた。


慶之介___________。




今、お前は俺の傍に・・。


俺の隣で、小さな声でコロコロと笑い


俺の顔を見つめ、


笑顔で笑い掛けてくれる______。


「慶之介。__慶之介、愛している。」



_____________________



____________



________




「って__夢を見たんだ、俺。

 __今日の朝方。」



2人で椿の木の下に立って


椿を見つめながら、朝方見た夢の話を


慶さんにした。




慶さんは、コクリと頷き


「おれもね..夢、見たの。兄さん__

 幸一お祖父さんに笑い掛けていて

 『愛してる。』って言われるの。

 夢の中で、しくしく泣いちゃってて。

 ふふ・・。目が覚めた時、おれもね

 しくしく泣いてたの・・。」



そう静かに笑いながら俺を見つめ



「ふふ・・でね、隣で寝てた龍一くん見たら

 __ニヤニヤ幸せそうに、笑ってたの。

 うふふふ。」



慶さんは、思い出して楽しそうに笑った。



「ちょっ、慶さん。。

 ニヤニヤでは無いと思うな

 ニコニコだよっ、きっと。」



「んふふ・・。

 でね、もっと面白かったのは・・。」



「え__なに??」



「昨日、里子さんと龍一くんとおれで

 川の字で寝たでしょ?」



「うん・・。」



「おれ、夜中におトイレに起きたらね・・

 龍一くんってば、里子さんと同じ体勢で

 寝ててね__ふふ、面白かった。」



「なっ__。ひどいなぁ。

 笑わないでよ。俺、超恥ずかしいじゃんっ。」



「ふふ・・。なんだかね

 ほんわかした気持ちになって

 あぁ、これなら大丈夫。

 やっていけるなぁって思ったの。」


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