第34話 エルフ国①
やって来ましたよエルフ国、中央にドでかい木がそびえ立っている。
それほど広い国ではないな、街くらい。
門番も槍と弓を構えていて服装も緑ではないが軽装だ。あと耳が長い。
今回は堂々と認識阻害を掛けていない、軽く結界魔法は2人にかけているけどね…安全対策に。
うまく行けば交流くらいしたいしね、だめならあっさり引き下がるだけ。
「ここに少しの間滞在したいのですが、だめでしょうか?」
「この国は基本外国の方は……と、雷帝様ですよね?」
「あ‥ハイ、雷帝と呼ばれてはいますね。ステーシア国のユーキ・フォン・ユリウスです、この二人は私の妻です」
「おお雷帝様ですか!お会いできて光栄です、あの動画以来ファンでして、色々記事とか雑誌とか読ませて頂いております。おっと滞在でしたね、一度首領に聞いてきます!」
「それはありがたいです」
「ではこちらの席で暫くお待ちいただければと…おいそこのお前、雷帝様達にお茶と茶菓子を」
「お構いなく」
それから10分もかからず首領と謁見となった
「ようこそエルフ国へ、私は首領のシリウスです雷帝殿」
「はじめましてシリウス様、ユーキ・フォン・ユリウスです。本日は少しの間滞在の許可を願いに来ました」
「…さようですか、エルフ国は閉鎖的とは思われてるでしょうが、それは年寄りだけでしてな、ずっと議題に挙がっておりますよ。若いエルフ達は外に出たいと申してますしね‥と話がそれましたね、宿泊施設がありませんのでどうでしょう…私の家に泊まってはいかがですかな」
「よろしいのですか、嬉しいですよろしくお願いいたします」
「いやいや雷帝殿を我が家に招待できるとは思いませんでしたよ、こちらこそ嬉しいですよ。では早速こちらへ」
シリウス様の家はいかにも洋館って感じだった、玄関には弓で狩ったのだろうか熊っぽい敷物も敷いてある。
「ではこちらでお寛ぎください雷帝殿、あと私の事はシリウスでいいですよ。様はいりません。本日は遅いので散策は明日からが良いでしょう」
「わかりましたシリウスさん、私の事もユーキでいいですよ?」
「いえ雷帝殿で、格好いいですし名前」
「…わかりましたよ、なんにせよエルフ国楽しみでしたから入国できて嬉しいです」
「ご用事は散策だけですか?」
「そうですね、これからは車も行き来していきますし‥これをご覧ください。この電車も近くの国に行き来していきます。少しずつでもお互い交流できたらいいなと思ってます…無理にとは申しませんが」
「ほう、電車ですか。確かにこれで沢山の人が行き来していきますね…、これは我らも手をこまねいていてはいけない様ですね……」
「これを何台かお渡ししておきます、ご存じかもですがスマホです。これが私のアドレスが入った名刺です。何かありましたらご連絡ください」
「おーこれが噂のスマホですか、ありがとうございます。早速身内や側近に渡したいと思います。しかしながらこちらから渡せる物で雷帝殿が満足できる物が見当たりません」
「いえいえお構いなく、泊まらせて頂けるだけでもありがたいです。それにいつかシリウスさんにも我が国の王や私が旅で仲良くしてくれた国のトップとお会いできる場を作ってますので招待したいのです。お時間はとらせませんので」
「ほう、それは興味深い。しかし時間を取らせないと言うのは一体…」
「私は転移魔法が使えますので、世界一安全で楽しい城に招待します。あ、これオフレコでお願いしますね。シリウスさんと側近3人くらい考えておいてください」
「わかりました、楽しみにしています。ではそろそろ失礼しますね、疲れたでしょうしごゆっくりしてください」
「お心遣い感謝します」
一応は探知とクロで警戒はしてるけど反応はなにもない、どうやら本当に客のようだ。もうちょい揉める展開予想してたんだけどね。
★ポイントやハート、フォロー感想等頂けると素人作者のやる気に繋がりますので是非ともお願いします。レビュー頂けたらお祈りします。
ネットで首からぶら下げるネックウォレットを注文しました、スマホも入るみたいです。 ポケットにエコバッグ入れてそこらに出かけようかなー。
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