第22話 黒龍ブエルド&結婚式
「おかえりください獣神様、死んでしまいます」
「お肉が欲しいです」
-某ダンジョン最上階
1階はゴブリンやレッサーオークにダンジョンスライムだった。
2階はオークやハイオーク、オークメイジとオークパラダイス。
変なスキルが生えないよう倒したり逃げたりしつつ3日で34階の最上階まで辿り着いた。
そして現れた黒龍ことブエルド、ネーム付きのモンスターは初めてだ。
しばらく見つめあいブエルドの第一声が先のアレである。
「降参です獣神様、決してダンジョンから出て悪さをしません」
「うーん…弱ったな、手加減しつつすぐに治してあげるから背中の美味しい部位(サーロイン)と尻尾…切っていい?」
「痛くしないでくださいね……」
「ああ、すぐに終わるから…」
「アーッ」
‥虚しい戦いだった、まぁドラゴンステーキとテールスープGETだぜ!
少しと言ってもそこは馬鹿でかい龍である500人前はあるだろう。
「じゃーまた来るねー」
「来ないでー」
そして迎えた結婚式当日、二人同時に行われる。
空中ブランコは結局する事にした、2人とも乗り気だったからね。
大きいケーキツリー2つにケーキ入刀したり、両親や友達のスピーチ…僕にはいないけど。
あと有名人からビデオレターを頂いたり、ビンゴゲーム‥景品は最新家電やゴルフ会員権などで盛り上がった。
そしてメインイベントの食事のメイン、ドラゴンステーキだ。もうシンプルに塩胡椒して焼いてバターをそえるだけの物にした、素材の味を楽しんで欲しいしね。
もう本当に美味しかった、歯がいらない程柔らかく刺しもばっちり。じゅわっと肉汁が滴り落ち、クセもなく上品な味わいだ。テールスープも大好評だった。
あとはバイキング形式でデザートも用意、奥様方の胃袋を掴んだ。
終始トラブルもなく楽しく終わった。
…2人ともドレス綺麗だったなー
「お疲れ様2人とも、満足できたかな式」
「サイコーだったよユーキ」
「幸せですユーキにいさま」
「そっか、それは何より。本来なら新婚旅行と行きたい所なんだけど何分仕事が忙しくてね、しばらく待ってほしい。」
「ええ勿論」
「私は一緒に入れるだけで幸せですにいさま、それにこの別荘‥3人で過ごせるなんて幸せですわ」
「僕達がすむ別荘だからね、こだわらせてもらったよ。世にまだ出してない物もあるしね、まぁ3人と言っても執事もメイド達もいるんだけどね」
「王城の部屋も素敵だけど、ここのが好きかもソーニャは」
「そうねソーニャ、メイドに断ってたまには私達のお料理で旦那様お迎えしましょうね」
「うんうん」
二人とも仲よさげで良かった、ギスギスしてたらたまんないもんな。
‥あと、妻には隠し事したくないので、ステータス全て開示した。2人とも口が開いたままだったけど、これまでどうり接してくれた。
式も上手くいったし、後日ブエルドにお土産のお酒を樽で持っていった。初めてのお酒で感動してた…あと泣き上戸だった。
後久しぶりに孤児院にも行った、ユーキくんからユーキ様に代わってた。
ハンバーガーの屋台は順調らしい、まだ今の所独占販売だしね、そりゃ健康に悪くても食べてしまうハンバーガー様である、売れない訳がない。
メニュー何点か子供達で考えて作ってるらしいし安泰であろう。
シルベルト先生とマリサ先生も時々来ては授業をしたりお菓子を持っていったりしてくれてるらしい。新たに学問の先生も増えてるみたい。後2人で今付き合ってるらしい、おめでとマリサとシルベルト。
孤児院の先生も院長1人だったのに今では4人に、‥でもそこのおばあさんの先生?お願いだから祈らないで。
そうそう、近頃は何と同人誌が出回ってるらしい。そんな事布教してなかったのにだ。やっぱり勝手に歩いて行くんだなーと感心した、もちろんエッチィのも多いらしい。
近い内に多目的ホールを作って同人誌イベントでもしようかな、そうコミケである。
バンドもすごい増えた、ロックだけではなく、クラシックやJAZZ、アイドルグループもある。ライブハウスも増やさないとだな。
しかしいい事ばかりではない、王都に人が次々移住してくる。車持ちも増えて駐車場が足りなかったり、そもそも王都自体に空きスペースが無いので拡張作業に忙しいらしい。
んー立体駐車場は作るとして、マンション…嫌、タワーマンションも建設するか。
それによりお城ももっと立派にしなきゃな。まあ金ならある、ちょっと使わないと僕の所で停滞するのも良くない、どうせまた増えるんだろうけど。
当面はまた新事業を僕がお金負担して誰かに丸投げする…と言うのが効率いいかな。
プロ野球チームも現在は6チームになってる、人気も上々で化け物みたいな選手やスター選手も出てきており、バリー・ポンズ選手やフィルター選手が神扱いだ。サッカー・野球・テニス・卓球・バレーボール・陸上部・相撲・ボクシング等のスポーツ専門学校も立ち上げた。
まだまだもっと発展させたいなー
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