第14話 ステーシア学園
「こんにちはーおじさん」
「ん、どうした坊や、ウチの生徒‥ではないね」
「途中入校はできますか?」
「んー‥できるけどお勧めしないなぁ、途中編入は試験が難しいんだ」
「ちなみにどんな感じなんですか」
「んー低学年組で…」
「割り込んですみません、低学年組とは何歳から何歳までですか?」
「ああ、5歳から10歳だね。中学年組が11から15、高学年が16から20だね、高学年は学者とか目指す人用かな」
「ありがとうございます、では高学年から飛び級はできないですか?」
「無理ではない…が受かるとも思えない、お金もかかるぞ、筆記試験に実技試験、あと120金貨頂く、学者なんて貴族しか受けねえからな」
「なるほどー、例えば知らない魔法を学ぶとか本の閲覧が可能なのは?」
「んー、それなら中学年でも大丈夫かな。才能が認められれば本の閲覧も可能だし
魔法の先生も黙ってないだろう」
「では中学に飛び級試験したいです」
「わかった、試験代に50金貨取るがいいか?」
「ではカードで」
「ん、確かに。じゃあ試験は3日後の朝3の鐘から始める、午前の筆記試験官はワシじゃ、名前はシュリナスな」
「はいシュリナス先生」
「ひとつだけいいか?おめーなんで威圧なんてしてるんだ」
「多分してないとぼくの事見失いますよ」
「ほう、それは面白い。ああ、後名前聞くの忘れてたぜ」
「ユーキです3日後よろしくお願いします」
「おう」
3日後かぁ、それまでアパートの図面書き終わったからギルドに行こうかなー。
「こんにちはシャナさん」
「あらユーキくん、では別室へどーぞ」
「はい」
「それで今日は?」
「ああこれおみやげの飴玉っていいます皆さんでどうぞ」
「ん?これは商品にしないの?」
「それは別に、誰にマネされてもいいです」
「ふーん、わかったわ。あら、甘いフルーツねこれ、疲れてる時にいいわね」
「なんならレシピ置いときますよ」
「わかったわユーキくん、でもやはり王様に献上してからねコレも」
「お任せします、それより今日は土地を買いたくてお願いに来ました」
「9歳児が土地…。いえ、ダメじゃないけど違和感すごいわね…。わかった、リスト持ってくるね」
「はい」
まあそうだよね9歳児が土地を買うって、日本でも考えられないよね。飴ちゃん美味しい。
「はーいこれが今の空き土地ね、この辺りはあまり治安が良くないからお勧めしないわ。…そうねーココ辺りが安全で安いかなー、ユーキくんなら安くしとくわよ」
「ありがとうございます、ではそこで。」
「へっ、いやいや即決過ぎるでしょ。自分が住むならもっとこう立地とか利便性とか‥」
「ああ、賃貸アパートと言って同じ建物の中に沢山同じ部屋を作って住んで貰うんです、図面を見てください。」
「……この図面すごいわね、これもユーキ君が?もう、驚かないわよ?」
「大した事ないですよ、それで…行けそうですか」
「お金さえクリアーすれば行けるわよ勿論、こんな図面貰って建てれない大工は首よ……そうねぇ大まかに見繕って土地代込みでこんな所かな、後この建物の図面のアイデアはアイデア料金として出すからね国から」
「わかりました、うーん、それなりにしますねー、まあ本来3棟建てたかったんですが1棟減らしましょうか。それで…これで如何ですか?」
「…うん大丈夫、完成はそうね。半年って所かな、…それにしても賃貸アパートねぇ
面白い商売ね、建てたらみんなにも紹介するわね」
「ありがとうございます!シャナさんが紹介してくれるとか、それはもう成功したようなもんですよ」
「おべっかはいいのー」
「ではまた来ますね」
「はーいまたねー」
これで勝手にお金が入ってくるぜ!
んーまだ地球時間で午後2時って所だ、近くの狩場にでも行こうかな。
そんなこんなで約束の試験の日。
「では筆記試験をはじめる!」
…ん、なんだこの問題。正直小学生レベルだな。楽勝楽勝。
全部書き終わり提出した。
「おいいいのか?」
「問題ないです」
「お前ほんとに9歳かよ…」
失礼な…。
「んーじゃあもういいか、採点しておく。ユーキは訓練広場に向かいなさいシルベルト先生が準備してるはずだ」
「わかりました」
広場に向かうと赤髪の先生?が。
「えらく早いな、お前さんがユーキか?ちっ、折角居眠りしようかと…」
「ユーキです、よろしくお願いしますシルベルト先生」
「ああシルト先生でいい、じゃー俺に1撃いれれたら合格でいいよ。怪我はしてるがこれでも元Aランク、ガキには触れる事すら無理な話だぜ」
「先生はその木剣でいいのですか」
「あーいいよいいよ、さあ来な」
「じゃ、遠慮なく」
お手軽メイン武器の魔法剣(水)を出す
「‥‥おい、なんだその剣は」
「お手軽剣です」
「いやいやいやいや、そんな可愛いもんじゃねーだろそれ。さすがに木じゃ無理だ……俺のメインを出すぞ、こちらからは攻撃しないから安心しな」
「ありがとうございます、ではっ」
威圧を消し一気に懐に潜り込み、威圧・覇気を最大にして相手の動きを止め相手の剣を切り裂く…剣は真っ二つに切れた、ごめんよ高そうな剣…。
「はっ?…ええええええええ…!俺の相棒が…。」
「ごめんなさい悪気はありました」
「あるんかい!まぁいい、合格だ。その剣生徒に絶対使うなよいいな」
「手加減スキルあるので一切切らないようにも出来ますよ」
「じゃあ使って?俺にも!」
「ごめんなさい…だってAランクとかドヤ顔で言うからつい…」
「お前は規格外の化け物って奴だ、いいか、お前より強い生徒はどこ探してもいない!覚えておけよ」
「気をつけます」
「じゃあ次はあたしね、下がりなさいシルト」
「たくっ、武器屋で修理できるかなこれ…」
「あたしの名前はマリサ、よろしくねユーキ」
「よろしくお願いします」
「あなたまず魔法は使える?使えるならレベルは?」
「‥です」
「え?」
「火水雷回復MAXです」
「は?……あんた学校に何しにきたの?冷やかしに来たの?あたしまだ8よあたしに教えてよねぇ!」
「そりゃそうだろマリサ…あんな魔法剣使えるんだから」
「うるさいシルト!」
「えっと。合格でいいんですよね」
「合格に決まってるじゃない嘘とは思えないし、よろしくね師匠」
「師匠は止めてください師匠は、ではこの後どうすれば…」
「理事長に報告してくるから…そうね一般図書館にでも待機してなさい。そこの本なら自由に見ていいわよ師匠」
「…わかりましたマリサ先生」
勿論合格だったが何も教えられる事もなく時々給金を払うから実技の先生として臨時で働いて欲しいと言われた。お礼として一部の人しか見れない本を閲覧可能にしてくれた。…やったぜ。
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