第6話 おわりに、心と体と私

一つ、大事なことを忘れていました。

体のことです。


心と体は繋がっています。

私は自分の気持ちにとても疎いのですが、体が先に反応します。

肩こりも腰痛も肌荒れさえもメンタルが原因で起こります。

そして、メンタルが弱っていると、疲れが取れず、朝起きることができないのです。


私は、小学生のころから朝、起きれませんでした。

その頃から体は自覚していたのです。


私の肌荒れは顔ではありません。

常に手がガサガサでした。

ハンドクリームをつけても改善しません。

看護師をしていた時は手を良く洗うからだと思っていました。所謂職業病だと思っていました。しかし、看護師をやめて事務的な仕事に変わっても私の手荒れは変わらなかったのです。

それが、アダルトチルドレンを改善するための心理療法を始めるとみるみるよくなりました。肩こりも週に2度通っていたマッサージが月に1度に変わりました。

体が疲れてどこかに痛みがあるとか何かが正常ではないとき、それは自分の心に鈍感な人間にとっては心からの悲鳴なのだと思います。


「しなければならないこと」はただ一つ、自分を大切にすることです。

その他の社会的な「しなけらばならないこと」は本当に「しなけらばならないこと」でしょうか?もう一度、ゆっくりと考えてみてほしいと思います。


自分で考えて自分で決める。

「運命だから」と流されるのではなく、

「こうすれば親が喜ぶ」と人を基準に考えるのではなく、

「一般的に考えて」と社会を基準にするのではなく、

「自分はどうしたいのか」じっくり考えて自分で決める。


自分の選択に間違いなんてない。

どんな結果でも、自分で決めた事実が大きな糧になる。


勿論、誰かや社会の意見も聞けばいい。

だけど、決めるのは私。

それさえ間違えなければ、私たちは自立した大人になれる。

その時がアダルトチルドレンから完全回復する時です。


最後の最後に、

読んで下さった方、ありがとうございます。

私自身の覚書みたいなものでもありますが、このエッセイがアダルトチルドレンの理解につながれば嬉しく思いますし、誰かの共感を得ることができればこれを執筆したかいがあったというものです。


最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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アダルトチルドレンの私とありふれた社会 うらの陽子 @yoko-ok

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