第54話 あとがき キャラについて

登場人物 : 直人


 いや~、陰キャでしたね!(おい!)卑屈でネガティブ過ぎでしょ。でも、主人公の性格は己にも共通する部分があったりするので、きくらげも心配性で内気だったりします。

 そんな直人は強ステータスなのに弱メンタルのせいで、自身を平凡だと言っています。彼に必要なのはジョブでもスキルでもありません。苦楽を共にしてくれる仲間と自信です。

 直人は自分を最強にはできないけれど、相手を最強にすることができます。その知識を生かして赤竜戦に挑み、見事終末を止めることができました。

 『俺は世界を救ってなんかいません。仕事をしただけです』こんなカッコイイ事が言える大人になりたいですね。




登場人物 : モニカ


 幼馴染みポジションのヒロイン。一番最初に直人の才能を知り、彼を支え続けた女性です。モニカが聞き返す時に平仮名になるのが萌えポイントです。『ぷ、ぷろぐらむ……』みたいな。

 最後の書き換えのシーンは格好良かったですね。彼女の成長が合間見えたし、今後は『ナオト』を導いてくれることでしょう。でも、直人の事を引きずるかな~。女は上書き保存といいますが、直人と過ごした時間を忘れる事はないと思います。キスまでいったのに……。




登場人物 : リナ


 典型的ツンデレ、お色気担当キャラです(笑)。リナさんは初登場時、不遜な態度をとっていたので何人かにはヘイトを買っていました。( ;∀;)そんなにムカつく態度だったかな~?

 博識で美人でエリート故に周りの男が気後れして近付かない。高嶺の花ですね。そんなリナは直人に対して猛アタックしているのに、鈍い直人は気付いていません。やはり、カウンターパンチを喰らわせられるのは常に側にいるモニカの方でしたね。

 モニカとリナはどっちが正ヒロインなのかは、きくらげは決めないでおきます。だって、どっちも好きだし、あの世界ならどっちとも結婚できますしね。




登場人物 : ケイス


 ザ・勇者みたいな人物です。明るく人当たりが良く、努力家の熱血漢。案外、礼儀正しい。爽快感があって書いてて楽しいキャラでした。

 勇者に選ばれた者が勇者として信頼されるかどうかは別問題です。過去にはやる気のない勇者もいたと思います。でも、ケイスは勇者でありたいと常に努力している人間です。そんな彼の姿勢を国民も認めています。

 誰からも好かれるケイスが直人に絶対の信頼を置いているのも熱いですね。『全身全霊全プログラム』と言っているのも直人への敬意だし、彼のために『死なないぞ』と言っている姿に惚れました。終始熱い男でしたね。




登場人物 : ジュリアス


 王様こと、ジュリアス・スプリンガー様。彼は本当に理想の上司として描きました。


①優秀な人材を逃さない。


 聖剣が復活しないと判った時、ケイスを騎士に転職させて、その才能を生かそうとしました。ケイスが勇者として努力している事を知っているからの措置です。結局は騎士への転職はしませんでしたが、それもケイスの意志を尊重させた結果です。


②部下の発想を棄却さず、失敗しても咎めない。


 リナが魔術による秘石の修復を立案した時、禁を犯すことになっても彼女に一任しました。それが失敗してもリナを責めず、自分の責任だといい、リナを庇いました。

 また、直人が失敗して怒られている時も庇っています。先が見えない状況において、適任者に任せる度量と責任感を持っています。


③腐敗は切り捨て、常に新しい事に目を遣っている。


 直人を陥れようとした大司教を退任し、新しい大司教を擁立。同じ人間が長く上の立場にいると、腐敗を招くと判断し、即座に入れ換えをした。

 同じことを繰り返してばかりだと社会は腐敗していくもの。だからこそ、彼は無職ノー・ジョブを重視し、市井に目を遣り、直人のような人間を素早く見つける事ができました。


④愛妻家。


 妻のエリーゼの事を尊敬し愛しているジュリアス。家庭の事も蔑ろにせず、むしろウザいくらいに求愛している。惚気だけでなく、悩みを話しているのも共感性を持たれます。


⑤やる時はやる。


 普段は仕事をサボるくせに、国の一大事には率先して動き、誰よりも仕事をこなしています。繁忙期や緊急時に一番仕事をしているのは上司の鏡です。


 社会に出た時、己の上司や先輩というのは必ずいます。その時、いい上司かクソ上司かはもう運になります。できれば、ジュリアスのような上司に巡り会えるといいですね。因みに、きくらげはクソ上司に当たった事があります。







 さて、宴もたけなわです。

 この辺りで終幕としますが、もし気が向きたら、その後の『直人』と『ナオト』のストーリーを書きたいと思います。読みたいという方がいらしたらですが……。その辺は未定です……。




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