7.アイデアはひねり出す? 降ってくる?

 これは両方です。

 具体的に言えば「降ってきたアイデアを転がして、必要な他のアイデアをひねり出して組み合わせていく」です。

 このあたりのアイデアの転がし方については、カクヨム掲載中の『ライトノベルをぶっとばせ!』にて詳細に扱っているので、そちらを読んで頂ければ。

 ここではアイデアの適性について書いていきたいと思います。

 アイデアを思いついた時に、そのアイデアには適性があるわけですよ。これは長編いけるな、とか、短編向けだな、とか。あと単体では使えないけど面白いというのもありますね。

 こういった歪な原石達を磨いて組み合わせて、できるだけ面白くなるように頭の中で捏ねていきます。そこからプロットを作り、ある程度の面白さが担保できそうだという段階まで仕上げてから、ようやく執筆に取り掛かる、というわけです。プロットが面白く仕上がらなければ追加のアイデアを探します。すぐに見つかる時もあれば、やたら時間がかかってしまう時もあって、その行程は様々です。

 思いついたアイデアはできるだけストックしておきます。今はスマホアプリのメモ機能を使っています。

 アイデアについては、よほどタイムリーなもの以外は賞味期限がないので、場合によっては何年も寝かせることになります。

 例えば『二つの大国がお互いに巨大な竜を持っている。ある時、一方の竜が重篤な病に罹り、両国のバランスが崩れる』というアイデアは、僕がはるか昔、大学生の頃に思いついたものでした。それが十五年の時を経て『病気の竜を手術する』というアイデアと結びついて、長編ファンタジー『竜斬の理』が出来上がりました。


 アイデアの見つけ方、は正直分かりません。これに関しては、ただもう常にアンテナを張っておくことでしょうね。他の人には石ころでも、自分にとってはダイヤの原石だったりすることもありますから。

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る