異郷幻想史 構築史

御鏡 鏡

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第一章 神の思考

第一節 虚空に佇む女神

 そこには輝ける星々があった、文明の発達したものや未成熟なもの、また無機質なものたちである。


 ある時、女神は思った。


 ここに、自身の物語を紡げるものを作ろうと。しかし難解であったため長く放置されてきた。

 解決の糸口が見当たらなかった為である。


 まとめるための力はあったし、いとも簡単に生命すら生み出せた。世界ですらも指一本動かせばそれで創れてしまうのである。


 解決策、それは遥か彼方の青い星で見つけられた。


 人の考えだせしもの、


 ダイソン球のプロジェクトである。


 しかしかの女神の考え方は一風変わっていた。


 恒星系を包み込み、その大きな力を全て我が物にするという内容のプロジェクトであった。が、しかしそれでは世界は狭くみにくく構成されてしまう、と。


 

 ある時一つの文明が滅びを迎え始めていた、オールドピープルそう名付けられた。

 人々の文明である、科学を発展させすぎ星間戦争にまで発展し、自ら滅びの道を辿たどろうとしていたのであった。


 女神は、その文明に接触した、女神の提案するプロジェクトに参加するのであれば文明を維持してもよいと。


 最初はあからさまにオールドピープルたちは疑った、当たり前である自分たちの方がこの宙域一帯では一番なのだという自負があったからである。しかし女神の持つ力に少しずつ負けを認め自然に恭順するようになっていった。


 これが最初の信仰、レスウィスティーナ神の信仰である。


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