美少女がやたらと俺にいたずらをしてくる

瑠愛

第1話 学校一の美少女

「よう悠太!!元気か?」


「げっ」


「おいそんな嫌そうな顔するなよ。俺傷ついちゃうぞ♡」


「はぁ」


俺の隣にいるのは中学からの友達、樋田飛鳥。

こいつはイケメンで運動神経抜群、そして頭も良い。

一言で言えば”最強”だ。

そしてそれとほぼ真反対の俺。中村悠太。

俺は冴えてない顔をしていて運動神経もそこまで良くない。

俺は今飛鳥と高校の入学式に向かっている。

俺たち通うの高校、内井高校は進学校である。

学校の入口が見えてきたところで違和感を感じた。

入口付近にやけに人が多い


「なんか人多くね?」


飛鳥も気がついたようだ。


「なんかあったのかな?」


近づくにつれ声が聞こえてくる。


「あれ誰?めっちゃ可愛くね?」


「あれ新1年?顔良くてスタイルめっちゃ良くね?」


色々な声が聞こえてきた。


人混みの中にとある少女を見つけた。

彼女は人混みの中でも雰囲気が違った。

髪は白髪のロング。目はクリクリで顔はとても整っている。そして見ただけで分かるスタイルの良さ。

見惚れてしまうほどの美少女だった。



「なんだあれ......」


隣の飛鳥も美少女を見ていた。

彼女は何も言わずに学校の中に入っていった。

俺は頭を切り替えて学校の中に入った。

飛鳥も俺の後をついてきた。



「おい悠太。一緒にクラス見てみようぜ?」


「そうだな」


出来たら飛鳥と一緒のクラスがいい。

なんでかって?

この高校に友達が飛鳥しかいないからだ。

友達を作れば良いなどという考えはない。

そんなことを考えていると飛鳥が突然抱きついてきた。


「ついにBLに目覚めたか...」


「ちげーよ!」


「俺たち同じクラスだぞ!」


「ふぅ。安心した」


良かった。これで一人ぼっちは回避だ。

俺は心の底から安心した。


「俺たちは1年A組だってよ」


「行くか」



俺たちは階段をあがり教室へと向かった。


教室に近づくにつれ声が聞こえてきた。

まるでさっきの学校の入口付近のような騒ぎだ。


俺たちは教室のドアを開け教室へと入っていった。



すると男女が群がっていた。

何が起こっている?


「なんだこりゃ」


「なんの騒ぎだ?」


俺たちがそんなことを呟いてると隣から


「よう!飛鳥!久しぶりだな!」


「颯太じゃん!久しぶり!」


「ん?」


彼は俺の事をじっと見つめてきた


「悠太?」


「そうだけど」


「久しぶりー!覚えてる?」


「もちろん」


彼は小暮颯太。

飛鳥の友達だ。颯太とは他学校だが飛鳥経由で僕と知り合った。

まさかこんなところ再会するとは思ってもいなかった。


「この騒ぎはなんだ?」


飛鳥が俺たちの気になっていたことを颯太に聞いた。

すると颯太は


「とても可愛い美少女がいるんだよ!」


颯太は鼻をフンフン鳴らして言ってきた。

美少女?.....


「あ!さっき学校の入口付近にいた人か!」


「あーあの人か」


「飛鳥たちも見たの?」


「さっき入口付近でな。白髪の子だろ?」


「そうそう」


彼女は学校を騒がすほどの美少女だった。












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