第5話


「か、可愛すぎる...!」


俺の心の声が思わず漏れた瞬間だった。


更に。


「リョーヤの妹、可愛すぎてヤバイ...!!」


と、顔を赤くしてたら、

妹の背後から、リョーヤがニヤニヤしながら

部屋に入って来た。


「だろー?俺の妹、磨けば光るって事が

兄貴的に分かっちまったってゆーか?」


「でさー、やっぱ、俺と寝るのはかわいそうなんで、妹におまえと寝るのお願いしたわけさ」


「そしたらさ、お前の事が前々から

妹は大好きらしくて。まぁ、シンジは一応、優しいし?

頭いいし。運動はできないけど。問い詰めたら

昔、こいつが、道でこけて、おまえがおんぶして家に連れて帰ってくれたことあったじゃん!

どうもお前のこと好きになったの。それかららしくてさー」


「そ、そーなの...!?

リョーコちゃん、俺のこと好きなの!?」


「もぉ...!お兄ちゃんのバカ...

全部バラしちゃうんだから...

でも、告白する手間が省けたかも...」


「罰ゲームでハグとかキスとかしなきゃって

メールでお兄ちゃんから連絡貰ったから、

大急ぎ、シンジ先輩の好みの女を聞いて、それから、美容院に走ったのよ...」


やばい。


俺の為に?


嬉し過ぎるだろ...!






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