2-2. ギルド支部長の依頼

ブコー:そういえば、ターリッズの筋肉に対してツッコミはないのか。


一同:(笑)


GM:まあ、PCからすれば(笑)


ピュック:彼らなら慣れてるでしょう、多分。


アリー:見慣れてるんだろうなー、と。


ピュック:最初はまあ、びっくりするくらいツッコんでいたりしたんでしょうけど、もう慣れてんじゃないかなあ(笑)


ピュック:ニックネームは、ボブ・ウサップと呼ぼう。


GM:ボブ・ウサップ(笑)


描写:ピュック、アリー、ヴィンター、ブコーは、ギルド支部のロビーに集められた。


ブコー:「やあ、おは……いや、こんばんは、かな?」


ピュック:「こんばんわあ」


アリー:「こんばんは!」


ピュック:コーヒーを勝手に淹れて、どうにか目を覚ます。


ブコー:ピュックくんに、趣味の料理で作ったクッキーをあげよう。


ピュック:うわあい


アリー:「海ですよ海!」


ターリッズ:「うむ。海に出てもらうことになるな!」


ブコー:「海? 久しく行っていないなあ」


描写:ターリッズが、古びた紙をテーブルの上に広げる。


ターリッズ:「お前ら、この紙を見てくれ」


ピュック:「地図ですか?」


ヴィンター:「ふむ」


描写:紙を見ると、そこには謎の言語で文章が書かれている。しかし、ターリッズが翻訳してくれるため、君達はこの文章を理解できる。


ターリッズ:『西から太陽が昇るとき、我らが秘宝たる仮面が眠る、古代の遺跡が現れる』


ターリッズ:「リザードマン語で書かれた文書だ。これは現役時代に、俺がリザードマンの海賊団をしばき倒していた時に入手したものだ」


アリー:「すごいですね!」


ヴィンター:「またそれはなんとも」


ブコー:「うん、さすがギルド支部長。筋肉は健在だね」微笑む


ピュック:「いつ聞いても、腕で手に入れたって話のすごみが強い……」


ターリッズ:「これでも筋肉はかなり落ちちまったんだがなあ。維持するのが精いっぱいだぜ」


ターリッズ:「で、西から太陽が昇る。そんな馬鹿なことは起こるまい、と思っていたが、外を見てみろ」


描写:君たちが冒険者ギルド支部の窓から外を見ると、西の水平線上に明るく眩しい光が見えている。


ブコー:「太陽が昇っている……?」


ピュック:時間からしても、おかしいね。


GM:そうですね。そのあたりを疑問に思うでしょうから、天候予測判定あるいは見識判定を皆さんどうぞ。目標値は14です。レンジャーかセージの知識判定パッケージですね。


(ころころ、ダイスを振る音)


GM:成功したのはブコーと、ヴィンターか。では……。


描写:ブコーとヴィンターは、空の様子から、西の水平線に見える光は太陽ではないと分かる。しかし、その正体までは掴めない。そこには確かに、太陽ほどの明るさを持つ”何か”があるのだ。


ターリッズ:「おそらく、あの光の元に遺跡があるはずだ。そこに行って、秘宝を手に入れて来てほしい!」


ターリッズ:「この紙の写しは、俺のライバルであるベオルも持っている。奴も秘宝を入手するために部下を送るだろう。奴より先に秘宝を入手するのだ!」


GM:ベオルというのは、サプリメント『鉄道の都キングスフォール』に載っている”荒海の狼”ベオルのことですね。海賊と戦っているリカントのおっさんです。


ブコー:(ぺらぺら)これか。


GM:で、その人も部下を送り込むだろうから秘宝を先に入手してきてくれ、というのが、このギルド支部長から皆さんへの依頼というわけですね。


ピュック:『ライバル』の回収だ。


ターリッズ:「これは俺からの正式な依頼だ! ポケットマネーから報酬を出す」


アリー:「楽しそうです!」


ヴィンター:「このまま放っておいても港の方々が困りますかね」


ターリッズ:「うむ。何があるか分からないしな」


ピュック:「分かりました、ここのところ魔域の暗いところの攻略ばかりでしたし、気分転換にも」


ブコー:「確かに冒険者として行くのであれば、ベオルさんも文句は言えないね。いいよ」


ターリッズ:「よっしゃ! 頼むぜ」


ターリッズ:「持ち帰ることができた場合には秘宝は好きにしていいぞ。売るもよし、使えそうなら使うもよしだ。というわけで報酬はこんなもんだな。」


描写:ターリッズは、秘宝を手に入れられた場合の達成報酬として、一人あたり4000Gを提示する。


ターリッズ:「俺は秘宝の価値には興味がない。俺はただ奴……ベオルに勝ちたいのだ!」


ブコー:「はっはっは。相変わらず仲がいい」


ピュック:「いつもそう言って振り回すんですから、たまには仲良くマッスルショーしてくださいね」


アリー:「もちろんみなさん受けますよね? ね?」


ヴィンター:「ふむ、報酬に宝ですか。悪くはないですね」(事件を解決すれば漁師の方々に貸が出来るでしょう)


ピュック:「はあい、僕も行きますね」


ターリッズ:「よっしゃ。うちにある魔動船も好きに使ってくれい。期待してるぜ!」


ヴィンター:「さて、皆さん何か必要なものはありますか?」ニコリと


アリー:「たぶん大丈夫です!」


ブコー:「はは。大丈夫だよ。ヴィンター」


ピュック:「必要なものはいつも持ってます」


ヴィンター「素晴らしいですね」


ヴィンター:依頼を受けた理由が信仰のためではないっていうのが、こいつのダメだなって思うところですね。


GM:貸しができるから、だもんなあ。


アリー:いいキャラだなあ。


GM:さて、特に無ければ、魔動船で海に行くことになります。


ブコー:買い物は、多分大丈夫かな。


GM:では、シーンを切りますね。


一同:はーい

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