世界の辺境とハードボイルド室町時代:多数決は暴力的な手続き

 「世界の辺境とハードボイルド室町時代」を読了。

 集英社インターナショナルから出ている。


 世界の辺境を渡る高野秀行さんと、日本中世を知る清水克行さんによる対談をまとめたものだが、おもしろくて一気に読めた。

 以下は内容のメモ書きと感想。


・信長

(自分を基準とした)正義や公平への執着が強い。

規律化への異常な志向は、中世人として突然変異的。


・暴力

政者せいしゃにとって、軍隊の暴力性をどう制御するかが課題。

暴力で社会を支配すれば、自分より強い暴力の存在におびつづけることになる。

そのため、暴力から倫理や法による支配へ切り替えなければならないのだが、これがむずかしい。

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