第44話ニャオちゃんの行動

44,ニャオちゃんの行動


ここでニャオちゃんの一日を書いておくと


前のお嬢様猫のニャンコちゃんと違い基本的には自由である。


二階のベッドの脇の窓からいつでも出入りできる。


夜はモモ子と私とニャオちゃんと一緒に寝ているが


私を寝かしつけると出かけるらしい。


朝方6時から8時の間に戻って来て枕の所に


寝そべって何となく私を起こす。


私が起きてモモ子と散歩に出る時に一緒に玄関のドアから出て、


数百メートル散歩に付き合い線路を渡って一軒目の家の庭に入り


私たちが一回りして戻って来るのを待つ。


そこから、また一緒に家まで戻り家の中に入る。


そして、モモ子の朝御飯のミルクや魚の骨のおこぼれをもらう。


その後は私が仕事に出かけるのと一緒に玄関から出て、


私が戻って来る2時か3時頃、庭で私の帰りを待っている。


再び私と一緒に玄関から家の中に入り


モモ子と一緒におやつの魚の骨を食べて過ごす。


ちなみに二階の窓はいつでも開いているので私を待たないでも家には入れる。


そのまま、私が出かける5時までの間


私の膝の上で過ごしたり、モモ子の側で寝たりしている。


そしてまた、夕方私と一緒にドアから出る。


夜、私が仕事から戻って来る時に昼のように庭で待っているか


日によっては後から戻って来て二階の窓から入って来る。


夕食のミルクや魚の骨を食べ、私の膝の上で過ごす。


そして、私とモモ子が眠るころ夜の散歩へと出かけていく。


ほとんどがこの繰り返しであった。


ニャンコちゃんと違って自由に出入りできる


し雄なので帰って来なくなる心配はしていなかった。


ところが8月25日、この日戻って来なかった。


初めてであった。


心配はしたが閉じ込めることは出来ない。


元々、自由が好きな猫である。


ニャンコちゃんよりも倍も自由が好きなニャオちゃんを


閉じ込めることなど不可能に近い。


数日たって何事もなかったように戻ってきたが心配で手放したくない反面


閉じ込めることの難しさも実感している。


神様に祈るしかない。事故なく戻ってきますように・・・





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