両片思いを極めし物語! この作者、ある意味鬼畜(笑)

 これは、幼馴染の帆波と幸祈が織りなす、概ね下記のようにすれ違う物語です。



帆波の心の声:
『ああもうなんで幸祈は私があんたのこと好きだって気づいてくれないの!? 毎日毎日家に遊びに行くし服装もちょっと刺激強めを意識してるでしょ!? あんたのこと好きじゃないのにこんなことするわけないじゃない!? あんた以外は皆私の気持ちなんてとっくに気づいてるし気づいた上で生暖かく見守ってくれてるのよ!? 鈍感にも程があるっていうか、確かに私はあんたのお兄さんに会いに来てるんだとか言っちゃったけど、そんなのはただの言い訳で、あんたに会いに来てるなんて恥ずかしくて言えなかっただけじゃない!! いつも優しいあんたが好きで好きでしょうがないの!! いつまでも私の気持ちに気づいてくれないから、態度も多少悪くはなるわよ! いい加減私の気持ちに気づきなさいよバカァアアアアアアアアアアア!!』


幸祈の心の声:
『こいつは見た目も人当たりもいいけど、俺に対してだけは本当に態度悪いんだよな! いつもいつも口を開けば悪態ばかり! 俺のことなんて本当にどうでもいいと思ってて、いつも兄貴目当てで家に来て。だったらもう俺のことなんて構わなければいいのに! ええい、そんな性格最悪な奴を、どうして俺は好きになっちまったんだ!? こんな気持ちを抱えていても何にも良いことないし、むしろ苦しいばかりなのに!! さっさと兄貴と付き合うなりなんなりしちまえよ! ああ、でもやっぱりそれは嫌だ! 他の誰かの彼女になんてならないでくれ! いつまでも俺のとなりにいてくれ! 俺はお前のことが好きなんだぁあああああああああ!!』


 じれったい両片思いをご所望の方は、是非ともご一読くださいませ。
 さっさと付き合っちまえよ! と叫び出したくなること間違いありません。

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