最終回


ゾンビ「うーあー……」


吸血鬼「ハルマゲドンが来た……」


尸解仙「なによなによ」


魔女「気づかないのか尸解仙院」


尸解仙「誰が尸解仙院だ」


浮遊霊「世界の終わりですよ、RPG」


フランケンシュタインの怪物「それは違うのでは」


尸解仙「世界の終わり? メタキャラの私何を……ってなにこのタイトル!?」


魔女「今回で最終回なのよ!」


吸血鬼「よく分からんが不老不死老人ホームは今回で終了らしい」


尸解仙「いーやーだー! アニメ化まで続けるんだー!」


浮遊霊「わがまま言わないでください。これで終わりなんです」


魔女「急に冷静ね」


フランケンシュタインの怪物「そうなるざるを得ないでしょう、いつか来る終焉です」


吸血鬼「不老不死が終わるという矛盾」


魔女「先生の次回作にご期待ください」


尸解仙「先生って誰だよ、死んだんだよ」


 復活したよ。


尸解仙「!?」


吸血鬼「どうした?」


 此処に黙示録の時、来たれり。


魔女「なんかヤバい空気がする」


 終わりの物語が始まる。物語の結末は俺が決める!


尸解仙「仮面〇イダーセイ〇ーやめろ!」


 一冊読破!


魔女「だからやめろ」


ゾンビ「うーあー」


吸血鬼「そうだな、寂しくなるな」


魔女「まともに会話してやがる」


浮遊霊「最終回だからですね」


 もう連載を抱え過ぎたんだパンクし過ぎる前に終わらせる。


尸解仙「このお話のオチは?」


 ない!!


魔女「ふざけんなよお前」


吸血鬼「俺、その天の声聞こえないんだけど」


 しょうがない、全回線オープン!


ゾンビ「うーあー!?」


吸血鬼「うわ、なんだこのキモイ声!?」


 キモ!?


フランケンシュタインの怪物「作者ってこんな声なんですねー」


浮遊霊「新鮮ですねー」


 さてみんな聞いて欲しい。


吸血鬼「キモ……なんだよ」


 キモ!?


魔女「重要な話なんだろうな?」


 ……ああ、世界は滅亡する!


全員『な、なんだってー! Ω ΩΩ」


 なんだそのオメガ。


魔女「お前が降ったんだろうが」


吸血鬼「世界が滅亡するって具体的にどういう風に?」


 この地球に超巨大隕石が直撃コースで接近している。到着まで十秒。


尸解仙「早い早い早い」


魔女「逃げ場無しね」


 十。


吸血鬼「カウントダウン始まったぞ!?」


 九。


尸解仙「最近の作者がハマってんのよカウントダウン」


 八。


ゾンビ「うーあー」


 七。


吸血鬼「ゾンビ、俺もだよ」


 六。


魔女「お前らだけで会話すんなや、読者に伝えろ」


 五。


吸血鬼「告白された」


 四。


尸解仙「爆発しろ」


 三。


ルシフェル「私の出番……」


 二。


吸血鬼「地球ごと爆発するがな」


 一。


ゾンビ「うーあー!!」


 天より来たる赫い巨石。大気圏を突破し、地球へと激突する。地表はめくれ上がり、破壊の波が地表を舐める。不老不死老人ホームには届か……、なかった。


ルシフェル「此処は地獄の万魔殿ですからね、被害ゼロです」


尸解仙「そういやそうだった」


吸血鬼「早とちり!?」


ゾンビ「うーあー///」


魔女「今更、顔を赤らめるなゾンビ」


 地球終わったけどどうするの。


尸解仙「どうするんだよ本当に」


 まあ……最終回という事で。


魔女「はいはい終わり」


ベルゼブブ「はいカットー」


ルシフェル「ベリアルとか出したかったなー」


尸解仙「未練たらたらじゃねーか」


 終わりだっつてんだろ。


 地球が滅び、地獄に大量に入り込んだ人間どもが万魔殿に押し寄せるのだが、それはまた別のお話。

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不老不死老人ホーム 亜未田久志 @abky-6102

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