万魔殿RADIO③



尸解仙「万魔殿RADIO、レディオ、レディオ……」


吸血鬼「なんだそのセルフエコー」


魔女「ラジオによくあるあれでしょ」


ゾンビ「うーあー!」


吸血鬼「ラジオと言えば深夜ラジオだよな? うんうん分かる」


魔女「ゾンビがまともな事言ってる」


ゾンビ「うーあー」


吸血鬼「失敬な、だそうだ」


魔女「今日のゾンビはなんだかまともみたいね」


浮遊霊「more出番!」


ルシフェル「控えなさい浮遊霊ちゃん、私達の出番はまだです」


ヒジリ「俺はそろそろ聖騎士団に帰っていいだろうか……」


尸解仙「ええい、これは私のラジオだー! 乗っ取るでないわ!」


魔女「私のラジオって言ったって、結局話す事ないじゃない」


ルシフェル「では質問箱から一通目『なにしつもんすればいいですか?』」


尸解仙「いやおかしいだろ、その質問! どうして通した!?」


ルシフェル「と言ってもこれしか今は質問ありませんよ?」


尸解仙「ぐぬぬ、しつもん……なんかラジオっぽい質問ないわけ? ほら私達に関する事とか、設定とか聞きたいでしょう?」


吸血鬼「確かに、設定は聞きたいかもしれない」


魔女「今更、設定発表するわけ?」


尸解仙「という訳で、私達の設定に関する質問募集中です! よろしくね!」


ルシフェル「果たして来るでしょうか」


ベルゼブブ「質問来ました」


吸血鬼「ベルゼブブがはいカットー以外の台詞を!?」


ルシフェル「えー、なになに『百合展開とか……なさならないんですか?」


尸解仙「それだ」


魔女・吸血鬼「どれだ」


ゾンビ「うーあー」


吸血鬼「魔女と吸血鬼の受け攻めは気になります……何言ってんだゾンビィ!」


魔女「勿論、私が攻めよねぇ?」


吸血鬼「なんか乗り気だこいつ!?」


ルシフェル「酒を入れました」


吸血鬼「酔ってんのか魔女!?」


魔女「あんたって意外と可愛いわよねぇ」


吸血鬼「魔女! 正気に戻れ!」


魔女「どう? 私の使い魔にならない?」


ルシフェル「魔女さんの使い魔は私の役目のはず!」


吸血鬼「ああもうカオスだよ……」


ゾンビ「うーあー」


吸血鬼「えー、なになに、吸血鬼のリバ攻めもありだと思うの……リバ攻めってなんだ?」


魔女「ゾンビの誘い受け!」


尸解仙「唐突ゥ!」


吸血鬼「かなり魔女は酔っぱらってるな」


ルシフェル「少し水を汲んで来ます」


吸血鬼「ルシフェルって気が利くよなぁ」


魔女「両性具有なのにねぇ」


ルシフェル「それは両性具有差別なのでは」


尸解仙「せっかくだから百合営業で売り出しましょうよ!」


吸血鬼「ラジオはどうしたラジオは」


尸解仙「シチュエーションCDを出してボロ儲けよ! 吸血鬼と魔女のツンデレ紀行でどうかしら」


魔女「紀行!? って事は旅ロケ!?」


吸血鬼「残念ながら、コロナでロケは出来ません」


魔女「そんなー」


浮遊霊「more出番!」


吸血鬼「お? 浮遊霊ちゃんも百合営業に参加するか?」


浮遊霊「いいんですか? お相手は誰です?」


吸血鬼「ゾンビ」


浮遊霊「吸血鬼さん無しじゃ意思疎通取れないじゃないですかやだー」


ゾンビ「うーあー」


尸解仙「浮遊霊×ゾンビ……ありね」


浮遊霊「どこがありなんですかー」


ルシフェル「ではこの天界随一と言われた敏腕プロデューサーである私が百合シチュCDをプロディース致します」


吸血鬼「ルシフェルP……」


魔女「どんなんでもかかってこい!」


吸血鬼「いったいどんな酒飲ませたんだよ……」


ルシフェル「テキーラですが」


吸血鬼「テキーラ!?」


ルシフェル「閑話休題、それよりも百合設定です。吸血鬼と魔女さん、お二人にはツンデレカップルをやっていただきます」


魔女・吸血鬼「ツンデレカップル!?」


ルシフェル「ベルゼブブ、スタートの合図を」


ベルゼブブ「はい、よーいスタート」


魔女「べ、別にアンタの事なんか好きじゃないんだからね!」


吸血鬼「なによ! 俺はお前の事、こんなに思ってるのに!」


ルシフェル「はいカットー、吸血鬼さん口調のせいで百合感が減っています」


吸血鬼「でも俺、俺っ娘やし……」


ルシフェル「今だけ、あたし系に変えてください」


吸血鬼「どう〇つの森か何かか……」


魔女「あんたなんか嫌いなんだから!」


吸血鬼「あたしだってお前なんか嫌いだよ!」


魔女「本気で言ってる……?」


吸血鬼「本気で言ってたら、ここまで付き合ってねーよ」


魔女「吸血鬼……!」


吸血鬼「魔女……!」


ルシフェル「そして抱き合う二人! そこでキス!」


魔女・吸血鬼「キス!?」


尸解仙「おっと? さすがにハードル高いかぁ!?」


魔女「やってやろうじゃないの!」


吸血鬼「落ち着け魔女! これは罠だ!」


魔女「いいから唇出しなさい!」


吸血鬼「嘘でしょ! ちょま――」


ルシフェル「えんだーーーー」


ゾンビ「うーあー」


吸血鬼「はぁはぁ、だからエンダーは別れの歌だってそれ」


ルシフェル「おっとキスはなんとか回避してしまったようですね」


尸解仙「つうかいつもより文字数多くない!? もうカット入れなさいよベルゼブブ!」


ベルゼブブ「でも百合シチュCD完成してないんで……」


尸解仙「もう十分だっての!」


ルシフェル「ゴリラの質問来ましたしね」


尸解仙「ゴリラの質問!?」


ルシフェル「みんなの好きなゴリラは? だそうです」


ルシフェル以外の皆「ゴリラ・ゴリラ」


ルシフェル「ゴリラの学名じゃないですか」


尸解仙「ゴリラの質問なんて受け付けてないんだよ! さっさと閉めろベルゼブブ!」


ベルゼブブ「はいカットー、百合シチュCDは別にまた上げる予定です。予定は未定です」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る