僕らの救出大作戦!

 一方いっぽうそのころ


「「「せええええ!!」」」

「そこ! うるさいぞ!」

「「「はい! すいませんでした!」」」


 ジャック、ドンク、ディーディーの三人さんにんはレーヴじょう地下ちか牢屋ろうや三人さんにん仲良なかよくぶちこまれていた。鉄格子てつごうしきのとびらだけが唯一ゆいいつ出入でいぐちなので、ときには交代こうたいばんこで、ときには三人さんにん一緒いっしょ頭突ずつきやら体当たいあたりやら椅子いすやらつくえやらバケツやらをぶつけて脱走だっそうこころみたが、なか鉄板てっぱんでもしこんであるのか全然ぜんぜんぶちやぶれない。すべてがとびらまえ敗北はいぼくし、家具かぐなどのたぐいすべ破壊はかいされた。

「ぜえ、ぜえ……つよすぎッスよ、このとびら……なんおなでできているはずのつくえが、粉々こなごなに、なってるんスかぁ」

「それはさすがにらん」

船長せんちょう、おれらどうなる?」

「さあな……だが情報屋じょうほうやはなしだとおれらは『重要指名手配犯じゅうようしめいてはいはん』で最悪さいあく死刑しけい』らしい」

「「えええええ!?」」

 予想外よそうがい二人ふたり反応はんのうにびっくり。――しまった、そうだ。この二人ふたりはこれについてらなかったのだった。な、なんとかけないと。

ころされるッスか!?」

「やだ! ムリ!」

け! け!! なに手立てだてはあるはずだ!」

「そうはっても……ってかアネキはどうしたッスか! オヤブン! アネキどこッスか! アネキ!」

姉貴あねき!」

 ジャックに大人おとな二人ふたりり、胸倉むなぐらつかんでガクンガクンっている。

「ちょ! けったら! ソフィーはこのくにひめだから! ここにいるほうがおかしいだろうが!」

「そ、そしたらオレたち、もう、アネキにえないッスか!? アネキにえないままぬッスか!? そんなのいやッスよ!」

 その瞬間しゅんかん、ジャックの見開みひらいた。

 あのあかるく快活かいかつ少女しょうじょに、自分勝手じぶんかってなところもあるが、やさしくあたたかいところもある少女しょうじょに。下手へたしたらもうえないのだ。

 一瞬いっしゅんまえくらになる。

 失礼しつれいながら女子じょしとはおもえない出会であかたをした。だが、そのよる彼女かのじょこころすこれて、そこから一気いっききになってしまった。こまったこころったものだ。それからというものの、ほぼすべ彼女かのじょいなりになってしまっていたわけだが、まんざらでもなかったのだ。

 だがそれもきっと仕方しかたのないことだったかもしれない。子分こぶん二人ふたりがこんなにもあのになついているのだ。これは偶然ぐうぜんなんかじゃない、必然ひつぜんだったはず。

 俺達おれたちには彼女かのじょ必要ひつようだ。

「えいッス! えいッス!!」

「ふんぬ! ふんぬ!」

「だからそこ、うるさいってば!」

 またおこられた。

 あまさわげばけられてしまうかもしれない。ジャックは一旦いったんけ」とかえしながら子分こぶん二人ふたりをひっぺがした。

いてらんないッスよ、オヤブン! 武器ぶき全部ぜんぶげられてあそこにっかかってるッス。あれさえあれば……」

仕方しかたないだろ」

船長せんちょうのカットラスで見張みはりをおどせれば未来みらいわってたかも」

「んなわけないだろ、そんなんやったらそく死刑しけいだわ」

「ヒエッ」

「じゃ、じゃあどうするッスか! もしかしてオレら、処刑しょけいときまでそとにはれないッスか!」

「う、うーん……意外いがいとそうなのかもしれん」

「いやッスよおおお!」

 ディーディーがギャンギャンいてジャックにすがりつく。ドンクはせいいっぱい我慢がまんしていた。ジャックも船長せんちょうという立場たちばでなかったら恐怖きょうふ不安ふあんでおびえていたかもしれない。

 しかし、もうあのころ自分じぶんではない。まもるべき子分こぶんがいるのにいてはいられない。それにしろではソフィーが無理矢理むりやり結婚式けっこんしきげさせられそうになっているのだ。うかうかしている場合ばあいでもない。

 ここは冷静れいせいにならなければ。

て、そうやってれられているときほどだな――」


 そこまでったときだった。


 ズドォオオオン!!


「イ!?」

何事なにごと? 何事なにごと?」

「いや、おれらない。これはガチでらない」

 なに盛大せいだい爆発音ばくはつおんこえた。ちょっとれたようなもする。とびら鉄格子てつごうし部分ぶぶんからそとをのぞくと見張みはりもふくめた兵士達へいしたち大騒おおさわぎしていた。けむり充満じゅうまんしていてこげくさい。なんというか事件じけん予感よかんしかしない。

なんスか? なにえたッスか?」

「ん……事件じけん

事件じけん? なんの?」

「んー……襲来しゅうらい……?」

「だからなんのッスか!? せるッス!」

 そのこたえはすぐにかった。こうでギャ! だのウグ! だの悲鳴ひめい次々つぎつぎこえ、兵士達へいしたちがどんどんたおされていく。

「ア!! アニキ、オヤブン! ヤバいッス! 兵士達へいしたちがばったばったたおされていくッス」

たおしてるのは?」

「パチンコった……リオとルイッスよ!!」

なにぃ!? ちょい、おれにもせろ!」

「ずるい、おれにもせて」

「ちょ! まだオレがてるッスよ!」

 鉄格子てつごうしまえ大渋滞だいじゅうたいになっているあいだどもたち二人ふたりはどんどんやってる。

「おいさん! おいさんたち!」

「リオか!」

たすけにたんだよ、ルイをれて!」

「ピオは」

用事ようじがあるとかでどこかにってしまいました」

「あー、ああなったらあのうことかないッスからねぇ」

 そこで五人ごにんでくすくすわらった。

 どもたちがこうしてまえにいるだけでどこか安心あんしんした気分きぶんになれる。

ってて。ルイがいまカギけるから!」

「ピッキングです!」

「できるのか?」

「まかせてください。さっきの爆弾ばくだんもぼくの発明はつめいなので」

「なんとッス!」

「おいおいマジか」

「イヒヒ、火薬かやくマシマシなのです、イヒヒ」

船長せんちょう、このがマジ」

 こ、これはたよりになる。

「それにしてもリオ。どうしてここが」

「あ! そうそう。なんか眼帯がんたいのおいさんにおくものって」

 そうってわたされたのは封筒ふうとう箱型はこがた機械きかい

「は? なにコレ」

「そうわれたときはこれわたせば全部ぜんぶかってくれるってってた。茶色ちゃいろかみのおっさんが」

 それをいてなに予感よかんがする。封筒ふうとうけるとなかにはしばられたクライシスへい一緒いっしょ自撮じどりしている笑顔えがおのレイがうつっていた。うらには


「イエーイ! てるぅ? おれカッコよくない?

 ま、『てきあざむくにはまず味方みかたから』ってことです!

 じゃ、そういうことで。頑張がんばってーん」


という文字もじといつものかわいいおじちゃんの似顔絵にがおええられていた。

 一緒いっしょわたされた機械きかい画面がめんしめしているのはジャックの位置いち。ハッとして自分じぶん上着うわぎ確認かくにんすると裏側うらがわちいさなものがしこまれている。

 ――発信機はっしんきつきいずみおそいかかってきたときけたものだろう。最終的さいしゅうてきにはこうなることを見越みこしてか。

てきを……なんむの? ディーディー」

「あざむく。だますことッス。だから、てきをだますときはまず味方みかたをだまして油断ゆだんさせるとうまくいくってことッスね」

「へー」

「あのやろぉ……『ま』じゃねぇんだよ、『ま』じゃ。今度こんど焼肉やきにくおごらせてやる」

 そのとき

「コラ! どもがこんなところなにしているんだ!」

「わあ!」

「いっけね! はなせ! オッサン!」

「オッサンだぁ?」

「リオ! ルイ!」

大変たいへんッス!」

 あわててそとるといつのにやってたのか兵士へいし二人ふたりどもたちきかかえている。じたばたあばれるがどものちからではせない。できることならいまからでも胸倉むなぐらつかんで解放かいほうさせてやりたいが、うでさえ鉄格子てつごうしあいだからはギリギリとおらない。

「どうする……!」

なにほそものとか」

つくえのあし!」

「それ、さっきアニキが粉砕ふんさいしたばっかりッス」

「そうだっけ?」

「くそぅ! やい、そこ! はやはなしやがれ!」

なんでお前達まえたち指図さしずするんだ! ――まさか、仲間なかま!?」

「やっ! そ、それはない!」

「じゃあなんで」

 しまった、ちょっかいをれればこの子達こたちおな牢屋ろうやにぶちまれてしまう。そうしたらもともないではないか。

 どうする、どうする……。

 どうする!


 どうす……


 ――!!


「ああーっ! オオカミだー!!」


えのウソはやめろ! からかってんのか!」

「い、いや、からかってない。ガチガチガチガチ」

「そんなことって、どうせウソなんだろ! 正直しょうじきえ!」

「いえっ、ガチなんです。ガチガチガチガチ、マジでガチ」

 海賊かいぞくふくどもたちかおさおにしながら兵士へいしうしろをては「オオカミ、オオカミ」とかえしている。あまりにもかえすものだから、さすがに不安ふあんになってきた。

「ったく、ウソもいい加減かげんに……」

 つよがりながらもたまらなくなった兵士へいしがそっとかえると


 ガルルルルゥ!!

 ギヤアアアア!!


 まさかの本物ほんものおそわれている兵士へいしうでをすりけ、ルイが最後さいご仕上しあげにりかかった。

 カチャン!

 気持きもちのいいおとをさせてカギがひらき、海賊団かいぞくだんす。

「それっ! せ!」

 かべにかけられた武器ぶきわすれずに。ちゃんと回収かいしゅうしておく。

「オオカミさん! それからだわるいからペッしなさいッス! ペッ」

 それをいて二匹にひきのオオカミが素直すなおにペッする。

 いいいい

「よくできましたッスー!」

 上機嫌じょうきげん牢屋ろうやまえにあったらせん階段かいだんのぼっていくと、そこには大量たいりょう野生動物達やせいどうぶつたちがうじゃうじゃひしめいていた。それぞれが兵士へいしのしりにみついたりかみったりしてジャマしている。

「これは……」

「おいさんたち、こっち!」

 ルイの爆弾ばくだん盛大せいだいあないているかべから一気いっきそとると、その瞬間しゅんかん茶色ちゃいろおおきな動物どうぶつかれらのまえしてきた。

「うわわっ!!」

 それは――。


「ピオ!?」

「ね! ったでしょ? ボクは動物どうぶつとおはなしできるんだよって!」


全部ぜんぶまえがやったのか? ピオ」

たりまえー! ほか二人ふたりとはチガウだもん!」

「すごいぞ、お手柄てがらだ!」

「でしょー! あ、それとね、これはオジチャンのためのおうまだよ。一番いちばんハヤイのを仲間なかまおしえてもらって、それからここまではこんでもらった! 『セキトバ』っていうんだよ」

「え」

「だってオネエチャンはオジチャンがたすけるんでしょ? ね!」

 また見開みひらき、まわりをるとかれらのかがやひとみがジャックを一直線いっちょくせんつめていた。そこには「おじちゃんをしんじる」といてあるようながしてむねあつくなった。

みんな、そのために……」

ったりまえー! だっておいさんとおねえちゃんは恋人こいびと同士どうしなんでしょ!」

「さっきの茶色ちゃいろかみのおじさんにおそわりましたからね! ねー」

「ネー!」

「ちが……」

 いかけてふとやめる。

「いや、そうだ。――おれたすけにく」

「やっぱり!」

 ジャックの言葉ことば無邪気むじゃきよろこびあうどもたちを、たまらなくなって、まとめてそっときしめた。

「な、なに? おいさん、きゅうに」

「ありがとな、お前達まえたち。このおん一生いっしょうわすれないよ」

「オン……?」

「とりあえず、たくさんのありがとうってことだ。お前達まえたち最高さいこう仲間なかまだよ、最高さいこうだ。本当ほんとうにありがとう」

「そ、そうかな」

 くびをかしげ、わらいながらかれらはあたまをかいた。

 そのとき背後はいご動物達どうぶつたちなんとかはらいのけた兵士達へいしたちうごおとがした。こちらもそこまでのんびりはできない。

「おいさん、はやって。おねえちゃんがってる」

たすしたら、またみんなたびしましょう!」

「オジチャンがダッコしていのはオネエチャンだけ! ネ!」

「そうだな。おいさんがだっこしてソフィーをかえってやる。そしてみんなうみこうをくんだ。――みんなでな」

「うん! 約束やくそく!」

 うまにまたがった。かがや毛並けなみの茶色ちゃいろうま。「よろしくな、セキトバ」とくびのあたりをなでてやるとヒヒンとかえしてくれた。がした。

 手綱たづなにぎり、まえすえる。いきふかって、いた。

ってくる。おまえらはすぐに出航しゅっこうできるようにみなと準備じゅんびだ!」

「も、もしふねかったら?」

「そんときゃパクる。それが海賊かいぞくだろ!」

 それに子分こぶん二人ふたりかがやかせて

「アイアイサー!」

元気げんきよくこたえた。

「それじゃ! たのんだぜ!」

けるッスよ!」

達者たっしゃで!」

 うました。するとまえながいヤリをかまえた大量たいりょう兵士達へいしたちがわらわらとあらわれ、まえみちをふさぐ。

「そのうままれェ!」

 まえ大群たいぐん一人ひとりさけぶが、ジャックはいまさらまるにはならなかった。うまおな気持きもちらしく、りりしいかお猛進もうしんする。

突破とっぱする! おまえ援護えんごしろ!」

 うしろの仲間達なかまたちかって一声ひとこえ

「「合点がってん!」」

 するとリオが三連さんれんパチンコをかまえた。

「ルイ! 炸裂弾さくれつだん三発さんぱつ!」

派手派手ハデハデでいきましょぉう、イヒヒヒ」

「サクレツダン?」

 無邪気むじゃきにルイにくピオ。それにルイはニヤニヤしながらこうこたえた。


よう爆発ばくはつするパチンコだまですぅ! イーッヒッヒッヒ! バクハツサイコー!!」


 ねらいはばっちり、いっぱいにしぼったパチンコから一斉いっせい三発さんぱつ炸裂弾さくれつだん鉄砲玉てっぽうだまのようにはじきされた。

「おいさん! んで!」

 リオの絶叫ぜっきょうにすぐさま反応はんのう手綱たづな器用きよう使つかってうまにコンタクト。

 突然とつぜん爆発ばくはつおどろさけ兵士達へいしたちうえうま軽々かるがるえた。

「やったああああ!!」

 すぐさま着地ちゃくちしたうまはそのままおまつさわぎの城下町じょうかまちみ、人混ひとごみのなか突進とっしんしていった。しろまわりをったほうはやいのは重々じゅうじゅう承知しょうちなのだが、兵士へいしおおすぎる。ここは正面突破しょうめんとっぱしかない。

 ひとびとをしのけるように疾走しっそうするうましろ正門せいもん目指めざしてけていく。さきほどわたされた機械きかいた。ソフィーの居場所いばしょ発信機はっしんきはまだしろなかにある。

いぞ、セキトバ。そのままけ! むんだ!」


 * * *


 結婚けっこんパーティに招待しょうたいされた貴族達きぞくたち馬車ばしゃあいだ見事みごとなスピードでけたジャックはしろ手前てまえしげみのなかみ、うまからりた。

一旦いったんここで待機たいき

 背中せなかをなで、そうげる。またこたえてくれたがした。

 さて。

 しろぐちまえには見張みはりのへいがわんさかいる。さらには自分達じぶんたち脱走だっそうしたあとだからか、すこさわがしい。

「この騒動そうどうすきに」

 ジャックは海賊かいぞくらしい眼帯がんたい帽子ぼうしはずし、貴族きぞくのふりをしてすぐそばでこしょこしょはなしている婦人ふじんもとちかづいた。

「こんばんは、よるですね。おじょうさん」

「ま」

「え、フィリップさま! ――とはちがう?」

「ええ、よくているとわれます。が、あなたたちのようなきれいなおひとわれるとますますうれしい」

 そうってほほんでやると彼女達かのじょたちはキャーキャーった。

 ちょろいものだ。

 すまんがこのかおりるぞ、フィリップ。

「それで、このさわぎはどうしたことです?」

「あら、ごぞんじなくって?」

なにかあったのですか」

「ソフィアひめ結婚式けっこんしき直前ちょくぜんだというのに、さらわれたんですって!」

「それもさっき脱走だっそうした海賊かいぞくどもに!」

なに……!?」

「いやだわぁ、物騒ぶっそうで!」

「どこのだれだかはからないけど……まもってくださる?」

「いやだわ! 奥様おくさま! おほほ……」

 彼女達かのじょたちはなし見開みひらかざるをなかった。

 ウワサの中心ちゅうしんにいる海賊かいぞくは“いまたところだぞ……?

「そ、それで?」

「フィリップさまさがしにみなとまで。あ、ああ! あれですわ! あの馬車ばしゃ!」

 そうい、さきにあるくろ馬車ばしゃ


 疾走しっそうするその馬車ばしゃまど見覚みおぼえのある少女しょうじょがおびえたかおですがりつくが、何者なにものかになかもどされ、カーテンがめられるのを偶然ぐうぜん目撃もくげきした。


「ソフィア……」

「え?」

「ソフィー!!」


 セキトバをいそいではしらせ、馬車ばしゃった。しかしどんどんえなくなる。あせりがつのる。

 ――裏道うらみちはいられた!

 自分達じぶんたちよりはるかにたか鉄柵てつさくががっちりめられ、ここからさきえない!

「クソ! あの野郎やろう!」

 きもえていくのをかんじた。


「ソフィイイイ!!」


 あわててひるがえり、うま城下町じょうかまち方面ほうめんへとはしらせた。


 ソフィーがあぶない!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る