第14話 ジェラト

 V'sヴイズのメンバーは基本チーム集団での行動が義務付けられていた。最先端の精密機械を扱いながら、未知の危険な大陸を進攻するんだから、単独行動なんて狂気の沙汰だからな。だが、いくら重要な事であろうと、あいつは…、カルパドだけはそれすらも外れていった。

 喧嘩とかした訳じゃない。あいつ自身も意図的にそうしようとした訳じゃないが、あいつが持つ抜きんでた才能ってやつが、否が応にもそうさせてしまったんだろうな。早いうちに、奴と組みたいと願い出る者はいなくなり、結果単独となってしまった奴は前線に立つことを許されなくなった。

 …ああ、そうだ。部隊のエースを退かせた結果、V'sヴイズの進攻も明らかに滞りを見せるようになった。

 …その通りだな。だが、昔の人というのは、必要以上に、他人と仲良くしようとはしなかったのさ。しなくて済む道が他にたくさんあったからな。

 それがしばらくした続いた時だ。

 あいつが現れたのは。

 誰かって?

 まぁ、簡単に言えば、あいつと仲良くなろうとした最初の人間だな。

 名前は確か、ジェラトだ。

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ア―ゼンノアと100年ラヂオ Aruji-no @Aruji-no

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