第7話 資源

 0番調査団の遺留品から存在が明らかとなったビヒモスは、単なる未知の怪物というだけでなく、まるでかのような、知性を感じる行動からも連合調査団を震え上がらせた。

 だが、そこで引き下がらないのが、知性ある人間なのさ。

 わたしの持ち主タージュが参加することになった、正規第一調査団がすぐさま結成され、0番調査団を遥かに凌ぐ武装でアンセス大陸に乗り込んだ。

 そこにわたしも、同行したんだ。

 装備ではなく、私物としてな。

 しかしあれは、開拓というよりも侵略だったな。

 ああ、侵略とは簡単に言えば、許しももらわずに勝手に奪うことさ。

 その通り。よくない行為だな。

 でも、昔の知性ある人間は、それをよくやりがちだったのさ。

 結果かい?

 苦戦はしたが、最初の戦闘は調査団人類が勝利した。

 持ち主タージュも、そこは誇らしく感じていたな。

 0番の。

 友人の敵を取れたと思ってね。

 最初のビヒモスの亡骸は、調査のために回収された。

 そして、彼らは見つけてしまったんだ。

 侵略を加速させるようなをね。

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