「へんじんおんがく」littlebylittle

ニコニコ:https://www.nicovideo.jp/watch/sm38631000


Youtube:https://www.youtube.com/watch?v=7EBkkixkaX4


続いて6曲目、『へんじんおんがく』だ。製作者はlittlebylittle、使用音源は初音ミクとなっている。


この曲は、2021年の4月に開催された「The VOCALOID Collection 2021 spring」、通称「ボカコレ」に合わせて投稿されたものである。ボカロ史を見ても類を見ない数の楽曲が投稿されたこのイベントであるが、この楽曲はその中でも異彩を放っていた。

投稿直後から、多くのボカロリスナーの注目を集め、最終的にこの『へんじんおんがく』はボカコレTOP30ランキングで16位を獲得している。このランキング、実に良い楽曲でてんこもりなので、URLを掲載しておく、ぜひ見てほしい。(https://vocaloid-collection.jp/ranking/top30/)


話を戻そう。この曲、異彩を放つだけの独特な良さがある。独特のリズム感に思わず体は動き、ぬるぬる動くPVの謎の人物に心を惑わされる。さらに、気だるげなミクの声がこの曲には凄く合う。なんだこの感覚。例えるならば、見知らぬ異国の屋台で今まで味わったことのない料理を食べているかのような感覚に陥る。そうか。この曲は現代のボカロ界に突如として現れた異世界なのだ。我々はこの曲を聴いている2分40秒の間に異世界にトリップしているのだ。


この世界観を構築する要素の一つに、ぬるぬると動くPVが挙げられる。このPV、楽曲制作を行ったlittlebylittleによるものである。つまり、たった一人の人物によってこの世界が生み出されているのだ。動画と音楽、これが絶妙にマッチしているのは、全て同じ人による制作も要因なのかもしれない。


正直なところ、この曲に関してはこれ以上の解説を書くことができない。自分の語彙力のなさを腹立たしく思うのと同時に、この曲はぜひ自らの目と耳で楽しんでもらいたいとも思う。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る