昼十時に私はホットケーキパーティを一人でした

隅田 天美

料理の素人(一般人)が読者から紹介された料理を再現してみた実話 その3

『チャイは簡単に作れます。

軽く沸かしたミルクに茶葉(ティーバッグで良し)とスライスショウガ適量、そして飲むとき砂糖とシナモンを加える……で鍋一つで作れます。

或いは濃く淹れた紅茶にミルク・ショウガ・砂糖・シナモンでも良いかも。

ショウガは辛くならない程度が最も望ましく、こればかりは好みだと思います。』


 トルココーヒーを作った際に常連の外訪楠様からのコメントだ。

 チャイを作って「手軽に更新」と思っていたが、つまずいた。

 悪いのは私。

 理由、私は『しょうが=肉』という人間でシナモンは苦手。

『ポムポムプリン(fromサ〇リオ)のシナモンちゃんを……』

 ファンに怒られる。

 と、ある事を思い出した。


『自分は柳沢きみおの『大市民』が思い起こされます。

還暦ながらもマッチョな作家山形鍾一郎の日々を、安アパートとその住人達で彩る日常モノですが、それでもやはりホットケーキが有りました。

……作家はやはり甘いものが好きなのかな?


そちらではミルクと砂糖マシマシのミルクティーと、それをホットプレートで焼き上げながら耐熱プラスチックのナイフで切り分けながら出来立てを頂く、と言うのが美味しそうで、試した結果は実に美味、でした。


『バターもシロップも無い素パンケーキ……熱々のこいつを、たっぷり濃いめのミルクティーで流し込む――――美味し!』


……よく考えると、バターとシロップをミルクティーで間に合わせてるのかも。』(ようこそ、異世界へより「それは魔法だった」の書き込み)


 これ、実はかなりやりたかった。

 ただ、私が幼少期(そこれそ、幼稚園生時代)にこの柳沢氏の漫画で少し嫌な印象があったので手が出せなかったのは事実だ。

 しかし、ネットで大市民を読む限りは、その気配はない。

 なので、今回は一人ホットケーキパーティーである。

(チャイから別物に代わっているぞ)


 さて、ホットケーキとパンケーキの違いが話題になるが調べてみるとパン(鍋)ケーキの一種としてホットケーキがあるようだ。

 昨今パンケーキブームと言うが、その実はホットケーキブームなのかもしれない。


 本題である。

 コンビニから買った某大手製菓メーカー(天使が目印)のホットケーキミックス粉と卵、牛乳を用意する。

 作業開始。

 ボウルに卵、牛乳を入れよく混ぜ粉をサックリ混ぜる(ここいら辺の説明は箱側面などに書いてありますYouTubeでも公式で出ていると思います)

 中火で熱したフライパンを濡らした布巾の上に置いて温度を下げ生地をお玉一杯流す。

 三分待つ。

 気泡が出てきたらひっくり返して二分焼く。

 今回ホットプレートがないので紙の皿にのせる。

 ついでに耐熱プラスチックナイフのないのでプラスチックフォークで食べる。

 事前に作った砂糖・ミルクマシマシの紅茶と共に口に入れる。


 最初の感想はこれである。

「うめぇな、これ!」

 

 ジムのトレーナーは言っていた。

「隅田さん、糖質は悪いものではないのですよ」

「でも、ケーキとかって目の敵にされてますよね」

「別に構いませんよ。糖質は脳の不安や恐怖を無くす物質なんです。これが足りなくなると、意味もなくイライラします。もっとも、依存症になったらいけませんね」


 最近、不安だった。

 恐怖があった。

 でも、何もないパリパリの素ホットケーキ、牛乳砂糖マシマシの紅茶が最高なのである。

 高級ホテルで最上級のホットケーキではなく、紅茶も日〇紅茶(私の中ではブランド)がいい。

 脳に糖分が補充されるのがよくわかる。


 外訪楠様、ありがとうございます。


 シナモンと、生姜が攻略できりゃぁなぁ……

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

昼十時に私はホットケーキパーティを一人でした 隅田 天美 @sumida-amami

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ