第22話〜嘘つき

資料を更にめくっていくと「先天性フラワーチェンジ症候群の症状について」という項目こうもくがあった。

事細かく書いてあるのは、一目見てもすぐに分かった。しかしこんなに症状があるのか。


「ほほーこりゃ大変…だ、な」


沢山ある症状の中で俺が驚いたのは、「この症候群の患者は周囲役0.8mから約2.4m以内に無色無臭の毒ガスを噴出し最低でも1時間居れば死に至る可能性あり」

と書かれていた。つまり…


「…俺は毒ガスを吸っているって事か。そんな訳ないよな、うん」


まだ炎華ほのかがこの病気とは決まってはいないしね、もっと調べないと。


更に分かった事は、

「病が進行していくと患者の花は成長していき、枯れると同時に患者も死に至る」

「そしてこの病にかかった患者は5歳以内で死亡するケースが8割」

「現在治療法はなし」


資料を落としてしまった、そして地面に座り込んでしまった。


「5歳以内で死ぬんだろ、だったら炎華ほのかは14だからこの病気じゃないよな…花だって…それにあいつ治るって言ってたし」


信じられないことばっかだった、この部屋も彼女ことさえも。

でもこれらが全部本当なら炎華ほのかは黙って俺に毒ガスを吸わせている事になるしもう治らない事になる。


「アイツが嘘をついてるなんて有り得ないよな…だよな」


炎華ほのかが嘘つきならば、俺に言ってくれた言葉も全て嘘になる。

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