ジェット旅客機よ、君は何をもたらすのか

勿論、詩の解釈は読む者に委ねられています。
必ずしも私の感想が絶対というわけではありません。
しかし、この詩がコロナ禍の中で書かれたものであること「愚か、大洋を越えて、復興の地」といったキーワードから連想されることは限られているのではないかと感じました。

異邦人に期待を寄せるのは観光地であれば当然のことかもしれませんが、訪問客が彼の地にもたらすのは豊かさのみなのでしょうか? 今、本当に力を注ぐべきは一次~二次産業ではないのでしょうか?
あるいは「その段階はもう過ぎた、恐れを捨てるべきだ」という声もあるでしょう。様々な不安や苛立ちを抱えつつ、今日もまたジェット飛行機は飛んでいくのでした。

残念ながら我々の小さな声では世の中の流れを変えることなど出来はしないのですが。ただ、祈りたいものです。これ以上の災いが起きないことを。

怒涛としか言いようがない、時代の流れを感じたい貴方へ、おススメです。