ラップでゾンビでラッパパー♪【ラップ小説】

楠本恵士

ラップでゾンビでラッパパー♪

お題『団子』『陸橋』


 ラップゾンビがやってくる軽快なラップ音に乗りながら、高架橋の下の街灯に照らされた夜道をやってくる。


A「Yo! Yo! オレはゾンビだYo! 車に跳ねられ草むらに放り出されて、気がついたら腐ったゾンビになっていたYo!」

B「オレもゾンビだYo! 頭にオノが刺さったゾンビだYo!」

A「オレたちラッパーゾンビだYo!」

B「これから人間見つけて、襲って脳ミソすすりに行くところだYo!」

A「どうにも、収まらねぇ衝動だYo! 誰を襲うか腐った脳ミソで考えていたら、向こうから会社帰りの綺麗なねーちゃん歩いてくるYo!」

B「Yo! Yo! 綺麗なねーちゃん、若い女の夜道の一人歩きは危ないYo!」

A「ねーちゃん、オレたち見て慌てて逃げたYo!」

B「追いかけて、捕まえた、ねーちゃんのドタマ。オノでカチ割ったYo!」

A・B「ズルズル、ねーちゃんの脳ミソすするYo! ねーちゃん脳ミソ空っぽになったYo!」


C「Yo! Yo! Yo! ゾンビに脳ミソ吸われて、あたしもゾンビになっちまったYo!」

A「Yo! Yo! ねーちゃん、どこから来たの?」

C「『陸橋』の方から、桜を見ながら歩いて来たYo!」

B「これから、一緒にラッパーゾンビやらねぇかYo!」

C「それはそれで悪くないYo!」

A「三人仲良く、ドタマ串刺しだYo!」


A「三人並んで歩いているとまるで花見の『団子』みたいだYo! 串刺しゾンビの団子三兄弟だYo!」

A・B・C「Yo! Yo! Yo! ラップの韻踏みわからねぇ、こんなんでもいいんかい♪」


A「企画者の希望した通りにラップで慣れないラップ小説書いてみたみたYo!」

B「これ以上、書くのはムリだYo! だいたい『陸橋』なんてどこにあるのか知らないYo! 地元の人しかわからない地名がお題ムカッつくYo! 地名お題なんて書くヤツいないYo!」 

C「今度は企画者がラップ小説書く番だYo! ラップバトルよろぅ! バァァンン」


~おわりだYo!~

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