【続報】宮城の国境 【エイプリルフールネタです】

夕日ゆうや

宮城から逃げだそうだなんて……。

「お前は宮城県民か?」

「そうだと言っている。これを届ける必要があるんだ」


 USBメモリを片手にバイクを走らせていた。だが、検問に引っかかってしまったのだ。これもあの星人のしわざか。


「宮城県民という証拠を見せてもらおうか!」

「なに?」

「宮城のお土産と言えば?」

「笹かま、ずんだ餅、牛タン、萩の月だ」

「ほう、古いデータを頼りに言ったか。今はくじらもなかだ」

「なん、だと……。宮城県民の誇りはどこにいった!?」


 苛立ちを覚える俺。なぜなら今までの誇りを踏みにじられた気持ちになったからだ。

 牛タンやずんだは宮城の誇るべきお土産ではなかったのか? 自問自答するが答えはでない。


「宮城県民ならこれも応えられるはずだ。宮城県の歌は?」

「は? そんなのねーよ」

「あるんだなー。これが……」

「ば、バカな。県民の知らない歌、だと……!?」

「ああ。〝輝く郷土〟という歌だ。知らないとはきさま、県民ではないな!」

「いや!? ふつうに知らねーよ!? 俺の友だちも、同級生も、親も、誰ひとりとして知らねーよ!?」

「ふん。知らないからには、貴様を出国させるわけにはいかない」

「出国!?」


 その言葉におののく。

 宮城もまた独立してしまった、というのか……?


――――――――――――――――――


 宮城県ネタも、書いてみました。

 これホント私の実体験みたいなものです。まずお土産が変わっている……。そして宮城県の歌があると今日初めて知りました。


 この作品はリレー小説の一端として誕生したものです。

 詳細は以下URLにて。


https://kakuyomu.jp/works/16816452219427045148


 アメたぬき様がまとめてくださっています。

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