3-8 初の迷宮探索、終了!

 ディノスとの戦闘を制し、ほっと一息つくパーティーの面々。


ゴッドフリード:さて。じゃあ剥ぎ取り振るか。


GM:剥ぎ取ろう。


ゴッドフリード:じゃあ上半身は任せ……あ、ピンゾロ。


ソルベ:あっ。


キッカ:50点も貰えませんからねここだと……。もう一部位は私が振りますね。(

(ころころ)11。


ゴッドフリード:運が吸われた……。


GM:OK、凍った肉(90G/赤B)と亜竜鱗(350G/赤A)。


キッカ:自己冷凍で長持ちするのちょっとズルいですよね、ファンタジー食糧事情的に。


ゴッドフリード:「硬いな……」


ミヒャエル:「これで受けてきた依頼は全てこなしたというわけになるな。そろそろ帰還するかね?」


キッカ:「でも迷宮探索的にはほとんど実入りありませんが……」


ミヒャエル:「……正直なことを言うとマナがこころもと無くてね。無理な探索は命取りになりかねない」


ソルベ:「どうせ一息に攻略できるわけじゃないんだし、気長に行こう?」


ゴッドフリード:「だな。ま、一歩ずつ進んでいこうや」


GM/セレン:「まだ奥には進めるけど……時間はある。それに、ここからはもっと入り組んでくるだろうし……他の道から合流した冒険者に出会うかもしれない。……今回は戻ろう。いつ何が起こってもおかしくないのがこの迷宮だからね」


ゴッドフリード:「迷宮変動自体はちょくちょく起きるからな」


ミヒャエル:「しかし探索しつくすには、タビットが何代世代を重ねなければならないか……これは一生の課題になりそうだ」


ロラン:「ふむ、まぁ気長にやっていくのが一番だよ、短い生であってもね?」


GM/セレン:「そのためにこれまで、色々な冒険者が探索してきたんだ。もしかしたら、私たちの世代で一番奥までたどり着けるかもしれないね」


キッカ:「魔剣の迷宮……魔剣はどうして、わざわざ自身を担い手から遠ざけるようなことをするのでしょうね」


ゴッドフリード:「試してるんだとよ。自分の担い手たるかをな」


ミヒャエル:「うむ、相応しい者に握って貰いたいからだろう。吾輩達だって嫌いな依頼主からの依頼はやりたくないだろう?」


キッカ:「試練を課し、相応しい者を選別する訳ですか……」


ゴッドフリード:「始まりの剣に近いからこそ、なんだろうなぁ」


ソルベ:「ゲロ吐きまくる呑兵衛は出禁にされるのと同じだね」


ミヒャエル:「頼むからギルドではやらないでくれたまえよ」


キッカ:「……確かにそこかしこで戻されたらたまったものじゃないですね」


ソルベ:「失敬な、私は吐かない方だぞ~? 昔一回、加減がわかってない頃はやったけど」


ゴッドフリード:「……神話によりゃ、始まりの剣は自らの担い手を求めて人や神を創ったっつうしな」


キッカ:「試練となると、件の迷宮大変動も試練の一種なのでしょうか? 変動に巻き込まれ、生き残った者だけが中核に辿り着ける……みたいな」


ロラン:「それか魔剣の気まぐれか……誰かたどり着いたらわかるかもね?」


ミヒャエル:「さて、どうだろうね。なんにせよ余程気難しい魔剣のようだ。やはりカルディアに連なるものなのだろうか……是非吾輩が最初に辿り着きたいものだ」


ゴッドフリード:「ま、進めば分かるだろ」


キッカ:「そう……なのでしょうか」


ミヒャエル:(キッカくん、君は誰かに担われたいのだろうか。しかし君、吾輩が見る限り、君は間違い無く”人”だ。自分のことを自分で決められる、ね)


GM:――初めての迷宮探索を終え、キミたちはギルドへの帰路につく。今回の経験は、キミたちを大きく成長させてくれることだろう。



 というわけで、清算。ペース配分的な問題で、セッション回数によるボーナスを追加。ついでに覚えるのと計算が大変なので、敵から貰える経験点を敵の最大レベルに統一&係数を追加。これで楽しんで成長してくれる……はず。



GM:まずは経験点が……基本1000、セッション回数ボーナス+300、敵ボーナス+640。


ソルベ:基礎1000+セッション回数×100、ボーナスが最高討伐レベル×討伐魔物部位数×20……だっけ?


GM:そうそう。成長、どんどんしていって欲しいからねぇ。成長回数のバランスが悪くなるから途中で一回の成長で振れる能力値ダイスを増やすつもりだよ。今回は1回。


GM:報酬金がクエストで各500×3。あと、剥ぎ取りが各人112G。合計1612G。


ロラン:へぇ、迷宮探索もあながち実入りは悪くなさそう。


GM:剣のかけら振りたい人~。


ミヒャエル:4d6で……(ころころ)15。まあまあではないだろうか。


GM:ラスト、好感度。


キッカ:では失礼します。(ころころ)……6ですね。


ミヒャエル:合わせて102。お、100を超えたね。


GM:100超えたので行動表が解放。成長報告ついでに次の冒頭でやろうか。


ソルベ:りょーかい。楽しみ~。


GM:それじゃ、お疲れ様。次の成長報告の準備をしておいてね。


一同:はーい。

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ソード・ワールド2.5リプレイ 『双眸見ゆるは星の海』 雨宮★智成 @ametomo514

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