第12話 メイド 

 どうでもいい話だが、家事を妹は一切やらない。


 お小遣いをもらった時だけだ。


 うーん、ただお小遣いをあげて家事をやってもらうのもなんだかおもしろくない。


 せっかくここまで兄の要望を叶えてくれた優しい課金中毒の妹なのだ。


 なにか楽しいことを考える。


 「おにいちゃん、今日のご飯何がいい?」


 「珍しいな、お小遣いもなく、お前が家事をやるなんて」


 「最近、お小遣いもらい過ぎているからそのお返し」


 「そうか……じゃあメイド服で家事をやってくれないか……今日、帰り遅くなるらしいしな」


 帰りが遅くなるらしいとは両親の事である。

 

 さすがにきついかとおもったが、妹は了承し、俺の用意したミニスカメイド服を着る。


 太ももが文字通りいい感じの「太」って感じでミニスカからちらちら見えそうで見えず、フリフリと揺れるフリルとスカートが愛らしい。


 鼻歌まで歌って指でハートマークを作っておまじないまでしてくれる大サービスメニューのオムライスを頬張りながら、メイド服の隙間から除く胸の谷間を眺めながらいい気分で食事を終える。


 普段着に着替え終えた妹の耳が真っ赤だった。

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