第8話 マッサージ その2

 俺は妹にサービスする。


 彼女はソファで寝転び、「じゃあ……お願い」


 「おう」と俺は簡単に返事する。


 これでもマッサージには自信がある。


 後ろ姿も曲線美の集大成のようなその体に俺は欲望を押し殺し、腰に手を置いてゆっくりとマッサージする。


 丁寧にじっくり、ねちっこく疲れとコリをほぐしていく。


 最初は無視して課金ゲームに熱中していた妹もだんだんと可愛らしい声を漏らし始める。


 その声を我慢するなと俺は言う。


 「気持ちいいときにちゃんと気持ちいいって言わないと、どこがこっているかわからないからな」


 「そんなこといったって……んぅ」


 「ほら、ここら辺か?」


 「あっそこは……!」


 ソファに置いてあった枕に顔をうずめふぅふぅと威嚇するような猫のような声を出す妹。


 しだいに声にならない声を出す。


 「気持ちよかったようで何よりだ」


 「ん、ありがと……でも、もうお兄ちゃんにはマッサージを頼まない」


 「そうか……」


 俺はしょんぼりしていても妹はぐったりとして疲れが出た影響でスヤスヤと眠りに落ちる。


 今度は俺から頼むか。


 「ほらガチャ代やるから……な」


 俺はすやすや眠る妹の閉じられた太ももに現金を挟む。


 別にいやらしい目的ではなく、日頃からの感謝の気持ちだし、たまにはガチャ以外にもお金使ってほしいしな。


 いいことした後は気持ちがいいなぁ!。


  

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