第3話 たくし上げ

 「お兄ちゃん、今月分」


 「わかった、そうだなぁ」


 真顔で俺のことを見つめる彼女。


 彼女の私服姿はきちっとしているとても愛くるしい服装だ。


 「スカートをたくし上げてフリフリしてくれないか?」


 「え?それだけ?」


 「あと、今日のパンツの色を教えてくれ」


 「…………れ……レモン色だけど」


 「ほう」


 そうして彼女が恥ずかし気にスカートをギリギリのところでたくし上げてフリフリする。


 ふよふよと揺れる胸もとてもいい。


 癒される。


 「はい、これ今月分のお小遣い」


 「あ…………あ、ありがとう」


 そういってドアへと行く妹。


 毎月一万円なのもこの妹の良いところである。


 まぁ俺のことを男としてあんまり意識していないからこんなことできるだろうけど。


 「お兄ちゃん」


 「ん?」


 「……次はもっと過激でもいいよ」


 そう彼女は言っていた。


 耳が赤いのは気のせいだろうか。


 俺はにやけながら「おう!」とだけいった。


 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る