第7話


ちらっと、ベッド下に目をくれた。

俺の足元に。

「ってぇ...!」

ベッド下に隠された何冊かのエロ本が飛ばされてきた。

マヒロのやつ。声なき声をあげて、

怒ってやがる...。

早く追い返せ、と言わんばかりだった。


「今さ、取り込んでて。

俺の部屋は滅茶苦茶汚いし。

女の子を招き入れる訳にはいかなくてさ...。


だから、明日、学校でまた...!」


「....」


しばしの沈黙の後。


「気にしないよ。汚れてても...」


鍵をかけてなかった俺がいけないのだが。


ガチャリと戸が開かれた。


「なんだ。滅茶苦茶綺麗じゃん...!」


「お、おい...!」


「勝手に入っで来ちゃだめだと思う...!」


「折角来たんだし...?

やることやって帰らしてよ...?」


一歩、部屋に足を踏み入れた林ユーコ。


俺の足元に落ちた二冊のエロ本に目を留め、いうことには。


「あー、やっぱ、年頃の男の子じゃん!

写真とはいえ、女の身体見て興奮するあたり、正常じゃん」

更に、

拾いあげ、続けた。


「うっわ...。モロ見えじゃんね。

この写真なんか、際どいを通り越してるし、、!」


「あ、これなんか、めちゃめちゃ、乳でかいじゃん...!あ、でも

私の方が大きいと思うわ...」



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る