第4話

とたとたとたとた...


可愛らしい階段を昇る足音が。

俺の耳に。そして、マヒロの耳に聞こえたらしかった。


「は?林ユーコが来る?

どーしてよ?」


「シンジ、あんた、ちゃんと振ったの??」


「ああ、バッサリ振ったよ。

俺には高嶺の花だって!」


「ね、いうより、言い争いをしてる場合じゃねぇだろ...!頼むから顔を合わせないうちに

とっととベッドの下に潜ってくれよ...!」


「キャミを着たって、ノープラなんだろ...!

女同士とはいえ、見せられねぇだろ...!」


「んんんんもー!」


「シンジ!とっとと、要件だけ聞いて、林ユーコ、

追い返してよね!っとに、もー!」


マヒロはブツクサ言いながらも。


あまり、綺麗とは言えない、

ベッドの下に嫌々ながらも潜り込んでくれたんだ。

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