~神亡き世界の呱呱の聲~
灰色に染まった荒野
降り立つ神々は嘲う
抗えず立ち向かえず屈するのみ
神は奪い神は殺し神は食らう
ただ私はそれを視ていた
Noel, Nie Dieu. 砲身を振り翳し
Noel, Nie Dieu. 炸薬を燃べて
Noel, Nie Dieu. 銃声を謳い
Noel, Nie Dieu. 俺は神を否定する
私はまるで見做し児
爪噛む牙は疾うに無い
愛されず傷つけず揺蕩うのみ
絆されたい赦されたい殺されたい
ただ私はそれを願った
Noel, Nie Dieu. 涎を垂らし
Noel, Nie Dieu. 双眸を煌つかせ
Noel, Nie Dieu. 命を頬張る
Noel, Nie Dieu. 私は神殺す獣
♪間奏
死を食らい尽くしても
死んでしまいたいと空を仰いでも
あなたはどうか赦さないで
賤しいわたし達は神殺し
Noel, Nie Dieu. GunPartsChildren
Noel, Nie Dieu. マスケティア
Noel, Nie Dieu. ビストレロ
Noel, Nie Dieu. シャッセ
Noel, Nie Dieu. カラビニア
Noel, Nie Dieu. ティル・ディアボリーク
“ノヱル、神を否定しろ”
コミカライズして欲しい、アニメ化して欲しいという作品は多いですが、こちらの作品に関しては、ゲーム化して欲しいと思ったのが最初の印象です。
神を殺すべく作られた人型戦略支援躯体であるヒトガタの主人公が、神の軍勢による蹂躙の果て、朽ちて行く世界になおも現れる異形の天使たちと戦うダークファンタジー。
Ⅰ;Gun Parts Childrenの前半は、主人公ノヱルと山犬両名の能力を紹介するかのようにバトルシーンが続きますが、このノヱルが銃を次々と入れ替えます。本人も自分の性能を理解していないので試行錯誤が続き、状況に応じて使用する銃をどんどん変更。
遠くから狙撃する鳥銃、速射性の双銃、猟銃、騎銃……。その入れ替えがとにかくかっこいい!ダークファンタジーは中二心をくすぐられてナンボ、みたいなところがあるのですが、これはもうワクワクしますね。
山犬についても、やっている事は残虐なのだけど、彼女の明るい性格と、食いしん坊でいつもハラペコ感があるのも可愛い。
チート級に強くなる片鱗を見せながらも今は進化前と言う感じなので、今後の彼らの成長も楽しみであり、先行していた一基目とどう関わって行くのか、彼らに神殺しを命じた男は何処に?神とは?天使とは?等と、ストーリー自体も目が離せません。
状況描写が上手い筆力の高さから、残虐シーンはヘヴィですが、キャラの個性のおかげで一歩引いて読めるので、グロめの描写が苦手な人も読みやすいかと。
ルビがハイセンスで、言葉遊び的でもあり、それもこの作品の見どころの一つです。