第6話

打ち付けられた藁人形の中心に掌を翳す

男はぐっ、、、っと苦しそうに顔を歪めた


狸面『お兄さん、頑張るねーもうすぐ

   一杯になるよ』


狐面『僕等も楽しみだよ...』


子供達は男に莫大な呪詛を叶えてやると言い

男の体を他人の負を自身の体に溜め

増幅出来る様に施したのだった


男は夜毎、神社に訪れ

藁人形を通して染まった呪われた大木から負を吸う


「もうすぐだ...⁉︎」


男の視界が急にぶれ膝を付く

視界がぶれる中、体の節々が痛み始め

何かが軋み始める様な不快な音が聴覚を通して頭に響いてきた






  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る