第22話 生命のⅤ戦士

 奇妙な宿り子たちがいた。

 命其のものより、命を守るその行為に宿った五つの光。

 赤の戦士。熱血の大剣使いバミリオ。

 青の戦士。疾風の戦士セルリア。

 黄の戦士。優しき怪力手レオリン。

 緑の戦士。皮肉屋な魔術師ビリジヤ。

 白の戦士。慈愛なる癒し手スノン。

 彼らは、宿り子が本来は持ち合わせないものであふれていた。

 目的、性格、特定人数での行動と連携。

 それらの帰結となる、誰かを守りたいという正義の心。

 世界学者も興味を引く程のその5人組は、あくまで遊びの延長的にその正義の心を満たす日々をおくっていた。

 そんな彼らが、遂に本物の正義を興す時がやってきた。

 命と死が満ち溢れる時。

 収穫祭ハロウィンである。

 運命としてのモール・モースを拒絶した命たちの悪あがきの中、そのとばっちりを受け逃げ遅れたヒトビトを救い出す5人の姿は、その様相、行動、共に正義の戦士たちとして相応しい姿であった。

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