今回判明した特殊な事例・法則


「メガシンカ名」

 接頭辞「メガ」は〇●であるため、日本語のアクセントの法則より、あとにつく名前が頭高型以外の場合発音が修正される。例えばタブンネは中高型〇●〇〇なのだが、メガタブンネは〇●・●●〇〇となる。このようにしてメガシンカはアクセントを変化させるため、比較的固有のアクセントを作りやすい。

 ちなみに、ヤミラミは平板型〇●●●なのだが、メガヤミラミは〇●・●〇〇〇となる。メガシンカすることで発音が全く逆転してしまう、唯一のポケモンである。



「三拍のポケモン」

 名前が三拍のポケモンのアクセント分類は頭高型●〇〇76、平板型〇●●6の全82種類。つまりほとんどが●〇〇の形である上に、残りも平板型しかないということは、三拍ポケモンで中高型は存在しないということになる。三拍の名前は読み方が二種類に限られることが分かった。



「平板化」

 ロトムを〇●●、ルカリオを〇●●●、カプ・テテフの略称「テテフ」を〇●●と言うなど、ポケモン名を日常的に発音している人は頭高型や中高型を平板化させる。これを専門家アクセントなどと俗に言う。

 ただ、頭高型や中高型両アクセントに属していれば絶対に平板化するかと言われればそうでもないようで、例えばバチンキー〇●〇〇〇は平板化しない。これを加味したうえで平板化するポケモンを数えれば、前項の集計などは大きく変わる可能性がある。私はそこまで手が回らなかった。



「トリオポケモン」

 ポケモンシリーズにはトリオの伝説ポケモンがたびたび登場する。「サンダー、ファイヤー、フリーザー」、「エンテイ、ライコウ、スイクン」、「レジアイス、レジスチル、レジロック」、「ディアルガ、パルキア、ギラティナ」、「アグノム、エムリット、ユクシー」、「コバルオン、テラキオン、ビリジオン」「トルネロス、ボルトロス、ランドロス」の九組である。このうち拍数まで同じなのは「エンテイ、ライコウ、スイクン」、「レジアイス、レジスチル、レジロック」、「ディアルガ、パルキア、ギラティナ」、「コバルオン、テラキオン、ビリジオン」「トルネロス、ボルトロス、ランドロス」の五組。

 しかしながら、拍数まで同じながらもギラティナとランドロスはアクセントに於いて仲間はずれである。ディアルガパルキアは〇●〇〇、ギラティナは〇●●●。またトルネロスボルトロスは〇●●〇〇なのに対して、ランドロスは●●●〇〇または●〇〇〇〇。特にランドロスに至っては後ろ二拍すら同じ音節であるのに、発音がかみ合わないという、なんとも不思議な現象が生じた。




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