第6話 税金の取り立てと、うちのかわいい妹ちゃん

 ドワーフ鍛冶職人ワッツの協力により、数多くの開発用具が導入された。


 剥き出しの固い土の上に多くの岩石をさらし、訪れるもの全てを永きに渡って拒み続けてきた荒野。

 それを領民みんなで思いっきり掘り返していく。

 ワッツ製の鋼の農具は効果抜群で、どんどん開墾が進む。

 ガンガン行こうぜ!


 そんな風に、領民が開拓の喜びを噛みしめながら、笑顔で頑張っている様子を俺と父はダムの上から見ていた。


「この分ではそう遠くないうちに、ここは豊かな田園地帯となりそうだな」


「はい、父上。しっかりと土地が整備できれば、今年中には大規模な農業が開始できるかと考えます。また水田として利用するだけでなく、1年のうちに米や麦を分けて作ったり、他にも農地を分けて三年程度のスパンを見通し、様々な作物を繰り返し育てることも可能ですよ」


 父は少し変な顔をしながら


「お前の言うコメやムギというのは、コーメやムーギのことか?発音が少しおかしいな」


「あぁ、すみません。そうでした。コーメとムーギですね」


 こっちの世界においても米や麦は存在するのだが、発音が元の世界の作物の名前を少し伸ばしたような感じになっている。

 米はコーメ。麦はムーギというように。

 最初はちょっと違和感があったが、まあ分かりやすいし納得だ。


「お前の言うように、領民たちは開墾に意欲的だ。無論自分たちの食い扶持が増えるばかりか、給金まで貰えるとなると、言わずもがなではあるが」


「はい。正直に申しますと、土地の開墾作業については、全てを僕一人で魔法で行うことも可能でした。土魔法で掘り返して形を整えながら水路を作り、水魔法で作物を育てるだけですから。しかしながら、それは得策ではありません」


「ふむ」


「常に僕があらゆることを魔法で解決したならば、最初はありがたがられるかも知れませんが、きっといつしかそれが当たり前となり、領民は利益の享受ばかりに執心し、労働の意欲を失っていくことでしょう。与えられてばかりでは人は成長しません。北風と太陽というやつです」


「そういうものか」


「はい。そして自分たちで切り開いた土地であるからこそ、いつまでも大事にしてくれると思いますし、そこから生まれる経済活動は、自分たちの承認欲求であったり満足感であったりするものを満たしてくれるはずです。ある種の武勇伝や伝説の類として、きっと何十年何百年と子子孫孫語り継いでいってくれますよ」


 少し間を置き、俺はいたずらっぽい笑顔で父に言う。


「ですので父上は、今後農地の経営がうまく回るよう、土地の配分や小作人の選定、新たな農機具の考案と開発への着手、そのための鉄鉱石等各種素材の確保、その他周辺貴族との農作物取引ルートの新規確立や余剰作物の保管設備等の建設。あとは人口増加を見据えた新しい住宅地の整備そしてまだまだ他にも…」


「待て待て!そんなにいっぺんにできるものではない。私を過労死させる気か?」


 父が悲壮な顔をして俺を見る。

 ふっふっふ…、こんなもんまだまだ序の口やで…。

 真のブラック企業はこんなものではないぜ?

 我が父よ。


 ふっと一息付いた後、父は俺に言う。


「しかしな。お前には驚かされてばかりだ。本当に私の子か?と思う程に優秀だ。お前はまだ10歳だろうに、一体どこからそのような知識が湧き出てくるのだ?そしてまるで遥か未来を見通すような政策まで考えている。もしかすると千里眼か何かでも持っているのではないかとすら思ってしまうぞ」


 おっと、少々やりすぎたかな?

 けどまあ、まだまだ大丈夫だろう。

 もっともっと領地を発展させて、俺がいい年になる頃にはきっと左団扇にしてみせるぜ。


「本で読んだ知識の受け売りですよ。あとはそうですね。なんか色々ですよ」


「はぁ、色々か」


「あ、父上。下でフリードが手を振っていますよ。行きましょう!」


 俺はシロにまたがると、ダム山の斜面を颯爽と駆け下りていく。

 もちろんシロをモフモフすることを忘れない。

 これがええんや、モフモフモフモフ。


「ふぅ…。あんなに幼い我が子が、こうも頼もしく見えるとは…。我ながら老いたか…」


 父も馬に鞭を打ち、2人でフリードのもとに向かうのであった。


 ※※


「税務査察官…ですか」


「はい、王国から派遣されて来られたとのことです」


「むぅ、そろそろ来る頃かと思っていたが…。些か早かったな」


 俺は父とフリードと一緒に自宅に戻りながら、突然の来訪者に対する説明を聞いていた。


「此度の荒野開拓計画は既に王家も知るところではあるからな、おそらくかなりの増税措置となるだろうな」


 な、なにぃ!?

 税金…しかも増税だと?


「いや父上、待ってください。増税措置と言われましても、水路が出来上がったわけじゃありませんし、農作物の1つだって植えていないではありませんか。加えてまだ作物がきちんと収穫できることが確認されたわけでもありません。それでも増税されるのですか?」


 父は眉間にしわを寄せ難しい顔をしながら答える。


「うむぅ、王国の法律では『税務査察官による検分の後、作付け可能と思料される土地の面積に応じて課税する』となっているのでな。こればかりはどうしようもない。あとは細かい部分で、査察官とどう折り合いをつけるか…だな」


 フリードも父に続ける。


「はい。今回の税務査察官として派遣されて来たのは、グレイトウォール家の次男、ヴィンセント・グレイトウォール査察官です」


「やはりグレイトウォールか…。厳しい戦いになりそうだな」


 父は苦笑いを浮かべながらため息をつく。


「レインよ。お前は知らないかもしれないが、今日これから会うのは王国でも名うての税務査察官だ。グレイトウォール公爵家といってな、古来より王家の側近中の側近の家柄で、王国の財政の一端を担っていると言っても過言ではない」


「おぉ、公爵様ですか」


 俺はお腹がでっぷり出たカイゼルひげのおじさんをイメージする。

 むっほっほっほっほ、とかって笑い声出しそうなおじさん。


「中でもヴィンセントという男は公爵家の次男坊でな。若い身空でありながら、数多くの税制業務をこなしつつ、剣や魔法の腕も超一流で王国内でもトップクラスの実力の持ち主という噂だ。まあ、我が家とは家柄も経済力も雲泥の差だな。これに睨まれれば、プラウドロード家などひとたまりもなかろう」


 父が眼を細めながら俺をじっと見る。

 

「レインよ、わかっているな?」


 成程、そういうことか。


「…余計なことは言わずにじっとしておけ、ということですね?」


「察しが良くて助かる。すまんな、色々と言いたいことは出てくるだろう。優秀な査察官らしいのだが、少々性格に問題があるという話もあるしな。まあ今日はひとつ、じっとしていてくれ」


「委細承知です」


 時と場合によりますがね…、という俺の小声は誰にも聞かれてはいまい。

 まあエライさんには色々噂が付きものだろうし、税金関係のお役人ならば、そうそうひどい人間ではないだろうと思いたいが。


 ※※


 自宅の庭には、金銀装飾をふんだんに使用し、ゴテゴテした無駄な装飾が施された、いかにも豪奢な馬車が止められ、御者が待機していた。

 馬車を引っ張る馬もめちゃくちゃ立派で、あら奥さん、美容院行かれましたの?と言わんばかりに、毛並みも綺麗に切り揃えられている。

 きっとこれが税務査察官殿の馬車なんだろう。

 しかしこんな派手な見た目にせんでも。


 また今日はつまんない話が長引きそうなので、シロは自由にしてやる。

 いってらっしゃーい。

 シロは嬉しそうに村の方へ走っていったが、おやつでもねだりにいくのだろうか。

 太っても知らないんだからね!


 そして自宅の玄関を通って、父、俺、フリードの順番で応接間に入ったのだが。

 俺はこの後すぐに驚くことになった。


「遅い!!人を待たすにも程があるだろうが!?」


 俺たちは突然、ものすごい大声で怒鳴られたのだ。


「うぉ!?」


 俺がビビって声の方を見るとそこには、白銀の鎧に身を包み、腰にはいかにも高級そうな剣を差している細身の男性が立っていた。

 年齢は20歳前後、スラリと長身で、肩まででバッサリと切り揃えられた美しい金髪。

 そして切れ長の鋭い眼。

 一般的にはかなり美形の部類に入るのだろうが、その威圧感たるや半端じゃない。


 男はキッと俺たちを見据えると、ファサっと右手で髪をかき上げながら言葉を続ける。


「ヴィンセント・グレイトウォールだ。王国の命により、新たな税率の検討に参った」


 えらく上から目線に感じるが、まあ偉いお役人さんらしいし、こんなもんだろう。

 父が畏まって貴族の礼を取る。


「はっ、税務査察官殿、遠路遥々このような土地にようこそおいでくださいました。お初にお目に掛かります。当エリーゼ地方を治めております、グレンフィード・プラウドロードと申します。右は我が愚息、レインフォード・プラウドロードでございます。以後お見知りおきを」


 俺は父の紹介に合わせ、しっかりと貴族の礼を取る。

 男は俺をねめつけるように見やる。

 香水の臭いがぷんっぷんするな、この人。


「ほう、貴様がレインフォード・プラウドロードか。噂ではなかなかの魔法の才能を持っているとか。ふん、どうせ多少なりとも家を大きく見せようという浅ましい過大報告なんだろうがな」


 男は俺と父を交互に見る。

 いかにも侮蔑をこめた目で。

 ははは。いるよねー、こういう人。


「さぁ、時間が惜しい。今回対象となる課税地の図面と面積を用意しろ。それに応じて税額を決定する」


 男は再び髪をかき上げると、ドカッとソファーに腰掛ける。

 そしてフリードから出された紅茶を見ると、それを全く飲もうとはせず、不機嫌そうな表情で、吐き捨てるように言った。


「…チッ、なんだこの優雅さの欠片もない色の紅茶は。スラム街の泥水か?よくもまあこんなものを紅茶と呼んでいるものだ」


 …成程、公爵家というのは仕草や立ち振る舞いが、こうも普通とは違うものか。

 フリードの紅茶は絶品なのにな。


「お気に召さず申し訳ありません。資料はすぐに用意させますので。さあ、フリード」


 父はあまり気にしていない様子で、テキパキとフリードに指示を出す。

 さすが我が家のみんなは大人だね!


「はっ。こちらでございます」


 フリードは俺たちの荒野開拓計画(俺のスローライフ計画とも言う)が詳細に記載された資料を恭しく男の目の前に広げたところ、すぐにそれに目を通し始める。

 

 上から目線かつ軽薄な奴だと思ったが、書類を見ると目つきが変わった。

 その姿は意外にも真剣そのものだ。

 さすがは優秀と言われるお役人、押さえるとこはきっちり押さえてるんだね。


「うむ、承知した。それでは来季より、金貨500枚の課税増とする。以上だ」


「…金貨500枚…ですか」


 父は目を見開いて驚いた後、苦虫を嚙み潰したよう顔で、声を絞り出した。

 後ろを振り向くと、フリードもかなり眉間にしわを寄せている。


「何か不満でも?」


 男は何の感情もない声で告げる。


 俺は父を見た。

 眉間にしわを寄せて考え込んでいるようだ。

 しかし父にじっとしてろと言われたし、今のところ黙っているほか選択肢はない。


 …しかし金貨500枚というのは、正直ちょっとないだろう。

 この世界の貨幣価値についてだが、金貨1枚の価値は日本円に換算すると、概ね10万円だ。

 ついでに他の貨幣価値等については

  金貨1枚=約10万円(=銀貨10枚)

  銀貨1枚=約1万円(=銅貨100枚)

  銅貨1枚=100円

  銭貨=100円以下

となっている。

 また、金貨の上には実は白金貨というものがあり、

  白金貨1枚=約1億円(=金貨1000枚)

となっているが、これはさすがに俺も見たことがない。


 そこから計算すると、ざっと一気に5000万円の増税だ。

 まだ収穫高も確定していない状況において、これは厳しすぎる。

 スローライフどころじゃないよ、苦労ライフだよ。


「…いえ、不満など毛頭ありませんが…。かの土地については、未だ農地として稼働させておらず、またいかばかりの収穫が望めるかも確定しておりませぬゆえ、もう少し御考慮いただければ幸いかと…」


 父は必死に頭を下げつつ、丁寧かつ慎重に言葉を選びながら、男にお願いしている。

 貴族であっても領民のためなら躊躇いなく頭を下げる父の姿は胸が熱くなるな…。


「おいおい、何か勘違いをしてやしないか。これは提案ではなく、決定なんだよ。これ以上は王家に対する翻意ありとも受け取られるが、いかがかな」


 父は驚いたように男を見る。

 男はニヤニヤといやらしい笑みを張りつけながら、髪をかき上げる。

 ふふふ、まったく。

 人をイライラさせる才能の方があるんじゃないか?


「まさか、王家に対する謀反など。このグレンフィード、一片たりともそのような思いはございませぬ」


「であれば、私の決定は王家の決定と理解せよ。まだ何かあるのか?」


「…いえ、承知いたしました。この命に代えましても、かならずや」


 男はもう一度二ヤリと笑うと、またまた髪をかき上げてゆっくりと立ち上がった。

 きつい香水の臭いが鼻につく。


「ではこれで失礼するよ。こんな辺ぴな土地、これ以上は一秒たりとも我慢できないんでね」


「お待ちください」

 

 突然口を開いた俺に、全員の視線が集中した。


 立ち去ろうとする男に対し、俺は口を開いた。

 このままでは少々理不尽に過ぎるだろう。

 こっちの要望も、ほんの少しぐらいは聞いてもらわないとな。

 父はいかにも余計なことを言うなよ!?という顔をしているが。

 言うなよ?言うなよ?絶対言うなよっ!?てやつか?

 だが断る!


「私から少々よろしいでしょうか。ヴィンセント税務査察官殿」


 二ヤリと笑いながら、男は言う。


「ふっ、子供が私に意見する気か?つまらんお遊戯は犬にでも喰わせておけばいいだろう?」


 犬ってシロに?

 それはそれで美味しそうに食べるかもな。

 モフモフモフ。


「そうですか。たかが10歳の私に言い負かされるのが怖いと?恐れながら、税務査察官殿は些か肝が小さいと思わずにはいられませんね」


 ピリッ…

 

 その場の空気が変わった。

 瞬時に一触即発の剣呑な雰囲気となり、明らかに男は不機嫌になっている。

 これは釣れたな、よしよし。


「ほほぅ、言うねぇ。では私の決定にどんな不服があるのか言ってみろ」


 「レイン!控えろ!!税務査察官殿!愚息はまだ10歳ゆえ、ことの善悪や重大さを推しはかることができません。ここはどうか子供の戯言と思い、何卒許してはいただけませんでしょうか!?」


 父は焦った様子で、何度も何度も謝りながら、必死に男に訴えかける。


「黙れ!貴様は最初に息子を家名とともに私に申し立てたはずだ!であれば、それはプラウドロード家の正当な跡取りである証!!今さら子供の戯言と撤回できると思うのか!!」


 男は今にも切りかかるんじゃないかというような、すごい剣幕で父を怒鳴りつけ、さらに俺を睨みつける。


「レインフォード・プラウドロードといったな。これから貴様が発する一言一句は、全て王家に対する言葉と思い、慎重かつ恐れをもって発しろよ?」


 男はめちゃくちゃ凶悪な笑顔で、低くドスの効いた声で俺に言葉のナイフを突き刺す。

 おいおい、本当にお役人か?この人。

 近所の税務署の人は、医療費控除の確定申告の時、もっと優しかったぞ。


 しかしコイツ、相当感情的になってやがるな。

 ここはクールに口八丁で言い負かしてやるぜ。

 お宅さぁ、5000万円はボリ過ぎだろ?

 まあ、父やフリードの姿を見れば、俺だけが感情的に突っ走れるわけないよね!


 その時だった。


「おにたま。おっきなお声が聞こえたけれど、どうしたの」


 なんとなんと可愛い妹のエリーが、これまたかわいい熊ちゃんのぬいぐるみを抱えて応接室に入って来たのだった。

 

 俺のこと「おにたま」だって。きゃわいいーー!

 こんなつまんないことにエリーを巻き込んじゃいけないな、いけないよ。


「エリー心配ないよ、今みんなでお話をしていたんだよ。後で遊びに行こうね。だからもう少しお部屋で待っていてくれるかな?」


「そちらの白いおにたまは、だあれ?」


「ん?ああ。王国の偉い人で、ヴィンセント様だよ」


 エリーはととっと小走りに男の方へ近づくと、なんと挨拶を始めた!

 うぅ、自ら他人に挨拶ができるようになったなんて。

 偉いぞエリー!お兄ちゃんは嬉しくて目から水が…


「ヴィセントたま。はじめまして、私はエリザベートといいます。こっちは熊のクマコちゃんです。よろしくお願いいたます。仲良くしてくだたいね」


 くぅ、可愛いぜ…。

 母やフリードと一緒に、お客さん用のご挨拶練習いっぱいしてたもんな。

 お兄ちゃんお前を守るためなら、鬼にでも悪魔にでもなるからね。


 しかし俺のそんな気持ちとは裏腹に、男は大きくため息をつきながら、いかにも見下した表情でエリーを見た。

 

 そして。

 

「ちっ…、田舎臭いガキが。誰の許しを得て俺に話しかけているんだ…?」


 えっ…?

 

「さらに小汚いそれをぬいぐるみなどと…。ゴミクズの間違いじゃあないのか?所詮どこまでいっても貧乏貴族は貧乏貴族か」


 ちょっ…、おま…。


「二度と近づくな、無礼なガキめ!!首をはねられないだけましと思え!!」


 男は容赦なく大声でエリーに対して暴言を浴びせかけた。

 精一杯頑張って挨拶したエリーに対して、だ。


「…っ、うぅっ…、えーん…クマコちゃん…母様が作って…ひっく…」


 …あっ…

 エリー…泣い… 


「おい!さっさと関係ないガキをここからつまみだせ!汚くてかなわ…」


 …カタ………カタ…


「…ん?」


 …カタ…カタカタ…

 カタカタ…ガタガタガタガタガタガタ!!


「な、なんだ!?地震か!?」


 男が驚いて周りをキョロキョロする。


「…だよ…」


 父はぎょっとして振り返り、俺の方を手で制しながら叫んだ。


「レイン!レイン!?控えろ!レイ…」


 しかしその声は届かない。

 俺は叫んだ。

 力の限り。

 地獄の底からの怨嗟の鎖で、男をがんじがらめにするように。


「なに俺の妹泣かしてくれてんだぁぁぁ!!ごらぁぁぁぁぁ!!」


 そこには、鬼も悪魔も裸足で逃げ出すような、憤怒の表情を浮かべた、怖い顔をしたお兄ちゃんが立っていた。

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