21回目の誘惑。ふたりのブラコン美人姉妹から逃れるため、可愛い彼女を作った→姉と妹が本気出し、ビキニで俺を悩殺してきたw【胸キュン】

雲川はるさめ

第1話



21回目の誘惑。ふたりのブラコン美人姉妹から逃れるため、可愛い彼女を作った→姉と妹が本気出し、ビキニで俺を悩殺してきたw【胸キュン】


俺の目の前には。


ふたりの美人女がビキニ姿で、


挑発的なポーズを取っている。



とにもかくにも俺はピンチだった。



これは喜んでいいのか、悪いのか...?



俺は美人姉妹のビキニ姿を。


あんまり見ないようにしてた。


それでも、いやでも俺の手をどかし、


「こら、シンジ、ちゃんと私を見てよ!!」


「シンジ、あたしを直視しなさいっ!」



と言ってくるあたり、

俺の一個上になる義理の姉、アイカと

俺の一個下になる義理のアイリ、には俺的にもうたじたじだった。


真夏のある日のことだった。



姉妹二人して。


ビキニ姿で俺の部屋にやってきて、

身体のラインを見せつけてくるあたり、

なにかの拷問のよーだった。



俺は進級テストが危ういので、

日曜日の本日。


テスト実施1日前だったんだけど。


ガチで勉強しなきゃいけないとゆーのに、

姉妹して可愛さアピールしてきて、

俺は勉強が手につかなったんだ。


「こら、出てけよ!勉強にならねーだろ?」


「うるさい、たまには休憩も必要よ!」

「ほら、休んで」


俺の背後に周り、胸を押しつけてきたのは

お姉ちゃんのアイカ。


「や、やめろ!なんか、当たってんぞ!!」


「わざとだよ、わーざーと!」


妹のアイリよりぐいぐいくる。

多分それは。

妹のアイリのほうがスタイルがいいからで。

それに若干、アイリの方が目鼻立ちが整っていて美人だからで。



お姉ちゃん的に、そのふたつを

面白くないと思ってる節があった。


だから、妹より、俺に一歩も二歩も先に

行きたいんだと思う。



「お姉ちゃんより、あたしの方がいい女なんだから!」


妹のアイリは余裕ぶっこいて、

そう宣言してみせた。


さて。


自己紹介が遅れたが、俺の名前は山吹シンジ。


現在高校二年生。


そんな俺が父親の再婚で

美人姉妹と義理の兄妹になったのは

現在から遡ること二週間前。



周りのやつらに言わせると。

俺は頭はよくないが、みんなから慕われて

おり、

一応生徒会長。

部活はサッカー部。

そんでもって、美人姉妹に言わせると

顔がそこそこカッコいいんだと。


俺は自分のこと、イケメンだなんて

思ってねーが、お互いの親同士の再婚後に

どーしよーもなく懐かれた。


多分だけど。


俺、母親亡き後、

料理とかお菓子作りとか小さい頃から

やってっから、顔に似合わず女子力は高め。


美人姉妹のアイリとアイカは非常に

残念ながら、裁縫とか料理とかろくに

できなくて、俺に教わる日々だった。

あんまり器用な女の子じゃなかったんだ。



「シンジの作る高菜チャーハン美味しい!!」


「プロみたーい!!」


「そんなに褒められてもな...

大したことねーと思うけど」


「ううん、すごいすごい!

フライパン捌きも様になってる!!」


「あたし、将来はぜったいお兄ちゃんと結婚する!」


「だめよ!私の旦那になってもらうんだから!」



そんな美人姉妹に懐かれて、

そこそこウハウハな日々を送っていた

矢先のことだった。


ある日のお昼休みに。

俺、屋上に呼び出されて、

同級生から告白されたんだ。



「好きです、山吹くん、

付き合ってください!」


学年一、いや、学校一、可愛い

林ユーコって女子だった。


クラスは違う。

林ユーコとは、俺、

ろくに喋ったこともない。


何しろ彼女は高嶺の花で。


学校のアイドル的存在の女だった。



そんな女に告白されて。


俺は舞い上がり、


「いいよ」と即答して、

付き合うことになったんだ。



でも、林ユーコとの付き合いを契機に。


同居中の美人姉妹が本気出してきた。


「シンジ、これからどこ行くの!?」


「デートだよ」


「はぁ!?」


「デート!?」


滅茶苦茶怒られて、玄関のところで

二人に


「行っちゃいや!!」


と言われたけど。


林ユーコにドタキャンの連絡を入れるなんて

悪いから、俺は二人を押し除けて、

強引に家を出たんだ。


「こら、待ちなさいっ!」


その後。

全然気がつかなかったが、

どうやら、俺は美人姉妹に尾行されてた。


俺が待ち合わせ場所の花時計公園の

噴水前に行くと、もうユーコがいて。

それも滅茶苦茶お洒落してて、

可愛いカッコしてて。


メイクもばっちりだったから。


ユーコの前に物陰から二人して踊り出て、


「ちょっと待って!

あなたが、お兄ちゃんの彼女!?」


「どーなの?答えなさいよっ」


と二人して凄んでいたんだ。


「お、おい、やめろよ、ふたりとも、、」


「うん」と林ユーコは

驚きながらもにっこり微笑んでみせた。


その笑顔はもう。


天使の微笑みだった。


その笑顔に。


美人姉妹は打ちのめされたよーだった。


「ま、負けたわ...」 

「スタイル抜群の可愛い女だし、、、」


アイカもアイリも、二人して

くるりと向きを変え、

家に帰って行った。


この日以来、美人姉妹が

前にも増して、俺にモーションかけてきた。


冒頭にも描いたが。


ビキニ姿で部屋に入ってきたり。


もう、なんてゆーの?



俺がかわいい彼女を作ったら、姉と妹が本気出して誘惑してきた、みたいな?そんな感じ。


俺がお風呂に入ってると。



「背中、流そうか...?」とアイカが

やってくる。


「お姉ちゃん、ずるい!

私がやる!」とアイリまでやってくる。


俺的には。


「おい、バカ!風呂ぐらい、ゆっくり

入らせろよ!!」と

浴室のドアから顔を覗かせるたびに言葉で一蹴してた。


また、雷鳴とどろく雨の日には。


夜。



俺の部屋にアイリとアイカがそれぞれのマイまくら持参でやってきて。


「雷、こわい!!あたし、お兄ちゃんと一緒に寝る!」


「ちょっと、私がシンジと寝るのよ!

アイリは自分の部屋もどんなさい!」


姉妹喧嘩が勃発した。


俺は二人をなんとか追い出し、

部屋の鍵をかける始末だった。



俺は学校一、可愛い子と付き合えて幸せだった。


しかし、ある日。


俺は衝撃の真実を伝えられる。



帰り道だった。


二人して手を繋いで帰っていたとき。


北の方角からアイリ。


また、



南の方角からアイカがバタバタと

駆け足でやって来たんだ。


アイリもアイカも別々の高校に通っては

いるが。


それぞれの高校は、

俺と林ユーコが通ってる高校から

そこそこ近い。

多分だけど。


二人して、俺を迎えにきてくれたみたい

だった。


「シンジ、わたしと一緒に帰ろ!」


「シンジ、あたしと一緒に帰ろ!」


「あ、いや、俺は彼女と帰るから...」


とおもむろに断ろうとしたときだ。


林ユーコが繋いでいた手をパッと離した。


「え?」



思わず俺は林ユーコの横顔をマジマジと見た。



「あなたたちにとって、大事なシンジくん

返すね」


「え?」


「え?」


美人姉妹、二人して、きょとんとしてた。



林ユーコは、長くて綺麗な

髪の毛ひるがえし、俺と美人姉妹のまえから

たたたっといなくなろうとした。


しかし。


アイリとアイカが、追いかけて。


「待ってよ...!!」



「私たち、林さんには敵わないってわかってるのよ...林さん、すごく素敵な女子だもの...」とアイカが言えば、


「ちょっとシンジをモテモテにさせて困らせようと思ったのよ...」とアイリ。



「シンジのこと、からかって

面白がってからかってただけだから...」とアイカ。


「そ、そーなんだ...」


「さーて、今日でもうやめるかな...!

二人ともこれからも仲良くね!!」


「行くわよ、アイリ!」


「うん、別にシンジのこと返さなくて

いいからね!!」


どーやら。

二人とも。


林さんのことは俺の彼女に相応しいと認めてる

よーだった。


これは帰宅後。


アイリのアイカに聞いた話だけど。


アイリとアイカが

街で三人の不良に絡まれているのを、

空手技で助けてくれた女がいて。


実はそれが。


俺の彼女の林ユーコだったんだと。


そんな出来事があったのは、

俺が林ユーコと付き合い出して二週間後のことで。


かなり最近のことだった。


そんな出来事に美人姉妹が見舞われる前までは。


俺と林ユーコの仲を、

とことん邪魔する予定だったと

アイリもアイカも正直に話してくれた。


ま、でも。




こーして。


俺らは美人姉妹公認のもと、正式に付き合うことになったのでした。

















 


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