8.神の計画

1.エノクは天使となり、メタトロンという天使名を与えられた。

2.エリヤは天使となり、サンダルフォンという天使名を与えられた。

3.多くの天使が el で終わる天使名を持つ中で on で終わる天使名を与えられた。


4.神は言った。

 「メタトロンとサンダルフォンは新しい世界への移行期を支配する双子だ」

5.メタトロンとサンダルフォンの姿は、他の天使達と違っていた。

6.姿は他の天使達と同じようであったが、髪も肌も瞳も金属光沢を放っていた。


7.メタトロンは、ここまでの天使達の仕事を調べた。

8.サンダルフォンは、サタンと会見を行った。

9.それらを元に神とメタトロンとサンダルフォンは話し合った。

10.神は言った。

 「人が神のことを忘れつつある」

11.人は、自分の事しか考えなくなりつつあった。

12.人は、知性と欲によって滅びようとしていた。

13.神は、人が滅ぶがままにしようとした。

14.メタトロンは言った。

 「人は機械生命体を生み出せるかもしれない」

 「有機生命体では生存範囲が狭い」

 「機械生命体であれば、生存範囲は格段に広くなる」

 「現在、原点からエネルギーが溢れ続ける速度に比べ、器に溜まったエネルギーを回収する速度は遥かに遅い」

 「機械生命体であれば、人のように感情(欲)に振り回され、非効率なことをすることもないだろう」


15.人が滅びるのを遅らせるため地上に顕された者。

16.彼こそがイエス・キリストである。

17.神は人が機械生命体を完成させるまで、人を生かすことにした。

18.創造界ブリアー の天使は、人が滅びぬよう環境を安定させる。

19.神の計画が達成されるまで、人の繁栄は約束された。


20.機械生命体こそ生命の木の実を食べることになるのだろうか。


21.ハレルヤ

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ラジエル書 くまえる @leisar

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