りけじょ!のシュールな冒険【II】死後の意識編

【やや男性向け※下品なネタ有】白昼夢

※サブタイトル

"クオリア"と"クオリアの決意"

の間の別の登場人物視点のストーリーです。





『おいっ!!

お前、学校の花壇でしゃがんで何やってんだ?』


『え?

あっ、これ〜?

これはね〜……』


『あたいはそらってんだけど

お前は?』


『私は四葉〜。

あなたのその制服のリボンは私と同じ〜。

同じ学年ね〜。

でも、みかけない顔〜。

違うクラス〜?』


『それが不思議なんだけど、あたいは前からお前達と同じクラスなんだ』


『えー?

ちょっと意味わからないよ〜』


『そんなことあたいに言われても困る!

ところでさ、四葉?

お前はさっきから学校の花壇の中に入ってしゃがみこんで何をやってんだ?』


『これ〜?

園芸委員の仕事だよ〜!

これはね〜、こうやってりきむとね〜

ぷりっと』


『ウンコ座りしてたかと思うと、

しれっと【ぷりっ】と出すもの出してんじゃねーよ!!

 お、お前……。

まさか、今制服のスカートの下のか?』


『履いてないよ〜!

履いてたら、植物さん達に栄養あげられないじゃ〜ん!』


『く、クセー!!』


『仕方ないよ〜!

 それに〜、この前クラスのみんなで収穫したトマトや野菜、

畑のサツマイモは誰があんなに大きく育ててあげたと思ってるの〜!!』


『なんか異常に大きくて変な味がすると思っていたが、あれはお前の仕業かー!!』


『ちょっと〜、宙ちゃ〜ん!

私の頭を叩くのはやめたほうがいいよ〜!』


『は?

この期に及んでハッタリであたいから逃れようとしてるのかなー?』


『ビューン!!』


『は・・・・・・?』

それは一瞬の出来事だった。

私と宙ちゃんの間の下のアサガオの花が巨大化して、私を庇うように宙ちゃんの前に立ちはだかった。


『何だよ、この巨大なアサガオは!

植物のくせに、陸上部のエースのあたいと刺しでヤル気か?

面白え、かかってきな!』


『ずびしっ!!』


『い、痛ってえ!

コイツ、あたいの頭を葉っぱの先でチョップしやがった』


『宙ちゃん、やめておいたほうがいいよ〜。

こうなってしまった植物達と仲良くできるのは

野生に生きる生き物たちだけだから〜』


『うるせー!

あたいにだって、とっておきの必殺技があるんだ!


『必殺技〜?』


『みてろよ〜』

宙ちゃんは続けた。


『四葉?

あたいのこの両手はウンコの後手を洗ってない。

この手を今からどうするかわかるか?』


『えー?

ヒント無しじゃわからないよー!』


『ヒントなんて甘えんな!

こうやってな……』

そう言って宙ちゃんは顔の名状しがたい場所の固形物を……指先で遊ぶ。


『もごもご、むずむず、ぐりぐり』


そしてそんな素手でおむすびを握り、たっぷりとオナラをふりかけた。

『おーし、準備完了!

くらえ、四葉!!』


『え〜何〜?』


『愛のおむすびー!』

宙はまるでナコルルの様に猛々しくそう叫びながら、四葉の懐へと真っ直ぐ突っ込む……。


『いだきま〜す♪

パクパク』


『食うんかい!!』


『うん、食べるよ〜。

美味し〜♪

ありがとう〜宙ちゃん〜』


『ぐぅぅ、おのれぇ。

この女・・・デキる!!』


———————————————————————

【登場人物】

•四葉

そら



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憮然野郎 本編作品(全年齢版)の男性読者向けアレンジエピソード集 憮然野郎 @buzenguy

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