第3話 通りゃんせ通りゃんせ

day1

「ここはどこだ」


 目が覚めると自分はてんじょうを見上げていたどうやら周りは薄暗いがどこかの部屋の一室にいたようだ、さっきまで何をしていたかを思い出そうとする。


「そうだ私はあの男に刺されてそれで、それで、思い出した私はあの不気味な空間で壊れかけてその後何かに掴まれていや引きずりこまれて…。」


 そこから先の記憶がない、いやアレはきっと悪い夢だったんだだから気を取り直していやあんな夢を見たんだ不吉なことの前触れかもしれない少しは考えを変えて生きていくのも悪くないのかもな。

 そうんなことを考えたすぐに

「いや、たかだか夢だ気にするほどでもないか。」 とまたいつもどおりの一日を送ろうと起き上がろうとすると


(体が動かない?)


起き上がろうとしたが体はピクリとも動かないのだ口は動くがそれだけ頭を傾けることもできないそんな状態の中男はあのとき聞いた声を思い出す。


「豈堺ス薙∈縺ョ霆「菴阪∈縺ョ谿オ髫?谿オ髫守岼縲?ュゅ?譛?驕ゥ蛹門所縺ウ邊セ逾槭?螟芽ウェ繧帝幕蟋九@縺セ縺吶%縺ョ繝輔ぉ繝シ繧コ縺ッ陲ォ鬨楢???蟄伜惠縺励※縺?◆邂ア蠎ュ縺ォ縺翫¢繧区凾髢捺鋤邂励↓縺翫>縺ヲ縺ッ2蟷エ髢薙⊇縺ゥ縺九¢縺ヲ螟芽ウェ繧定。後>邊セ逾樒噪闍ヲ逞帛所縺ウ鬲ら李縺ォ蟇セ縺吶k鬮倥>閠先?ァ繧貞?謇九@縺セ縺吶∪縺溷ス楢「ォ讀應ス薙↓縺翫>縺ヲ縺ョ螳滄ィ捺?蜉溽紫縺ッ螳滄ィ灘庄閭ス蛟、縺ォ驕斐@縺ヲ縺?k縺薙→繧堤「コ隱肴コ門y螳御コ?ャ。隨ャ螟臥焚繧帝幕蟋九@縺セ縺吶?」


その意味をそうあのノイズの如きアナウンスだがその意味は理解できるきっと自分はこれから…。


ガチャ


ドアを開ける音が聞こえた


からカラカラ


滑車か何かでものを運ぶ音も


ガタン


ドアが締まった音からして木造の古いものだろうそれよりも助けを。


「すいません、あのそこにいらっしゃる方助けてくださいませんか体が動かなくなってしまって自分一人では動かせそうにないのです。」


助けを乞う


「確認」


無機質な声が聞こえた感情のない機械のような冷たい声が。


「ようこそ、ここに来るということはつまり君はそうなのだろう、自己紹介はいらない早速始めさせてもらうよ。」


こちらの言うことなんて聞きもしないどころかわけのわからないことを言い出したこいつは一体何なんだ?


「待て、話を少しでもいいから聞いてく」

「うるさい」


何かを首元に刺された痛い苦しい肉をえぐられるような痛みだ思わず声が……出ない。


「これでうるさくなくなった、じゃあ始めるよ」


無邪気に無機質にそういったかと思うとその声の主の姿が写ったその姿はハエのような顔に魚のような目玉がいくつもついていて裂けた口がついている異形だった。あまりのおぞましさに吐き気をもよお市伊丹を一時的な忘れた程だ。


「怖いかい、痛いかい、苦しいかい、そうあと少し続くよ頑張ってね死にたくなったら手を上げるようにね。」


その異形は三日月のようにクチを歪ませ笑った、 怖い、一体今から何をされるのだろうと恐ろしくてたまらない。

 そんな中異形は滑車で運んできた道具の一つを取り出した、それはでかいハサミのようなものペンチそれをどう使うのか予想ができてしまった。

 

「さぁ、始めるとしようか。」


その日から地獄が始まった




day10


ひとまずわかったこととして私の体はしばらくすると再生するようだ爪を剥がされたり肌を焼かれても翌日には元通り治っているだが心は別だもうすでにズタズタ頭が壊れたらすぐに治りやがるクソッこんな場所からはとっとと逃げ去ってやる。



day30


にげられない

うごけない

きつくなってく



day50


イタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ



day100


カミ



day200


リカイしたしたした

トンデルルルハネハネ

肉肉肉肉肉肉肉



day300


記載無し



day400


記載無し



day500



思い


day600


人でなければいいそうかそうだならば


day700


あと30



day729


私は僕になる僕は私だ私は僕だ僕が僕たる証明は人ではなく魂その深くにある核それが変われば


day730


行こう




「これで終わりだ。」

「終わりなのかぁ、長いようで短かったよありがとう君のおかげで僕は僕として生まれ変わる人から外れたものにありがとうありがとう」


 感謝は大事だ常に感謝だそれが大事


「そうだね、君は生まれ変わる、いや生まれるんだ新しいものに外れたものにね。」


「行こう行こう僕は僕だ僕は生きる生きるは僕生まれよう生まれよう。」


「最後に君にアドバイスだ、君はもとより外れたものだ以前変わりなくだが君の本質は生まれ変わろうとも変わることはない普遍だ君の持つ核の色は変わらないんだ。」


「そうだねそうだねさようならまたいつか。」


これは英雄譚ではないこれは人ならざる何かをもとより人でなかったものの物語行き先は今尚不定形そんな物語。




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どうしよもない僕と @udonkun2525

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