第5話 連チャン


俺は、15分の仮眠をとった。

いつもだが死ぬほど眠いでも、遅刻できない

俺が行かなければ店が開かないからだ


いつもの様に朝の6時から働く


3人で働き朝の7時に店は開店する

けっこうシビアなシフトだ

慣れれば良いのだろうがそこに新人アルバイトがいると

正直、6時前に店に入りある程度の準備をしなくては間に合わない


それだけお店を開ける事は難しく

高校を卒業したばかりの18歳の小僧に任せるって

今、考えると可笑しな話かもしれな

でも、この経験があった事で

間違いなく大人の階段をスキップしていたと思う


「さて、7時になるよ!」

「今日も元気にがんばろう!」

眠い目をこすりながら2人に声をかけた


「渡辺さん」

「うん?どうしたの」と僕の名前を言ってきたアルバイトがいた。

声をかけた子の名前は持田愛利だ


同じ齢でこのアルバイトで知り合った女の子で

ムードメーカー的な子で話しやすく下ネタも気にしない子だ


「相変わらずさん付けだね、渡辺で良いよ」

「一応、先輩だしリーダーだし気にするんだよ」

「そうなんだ、距離感が感じるんだよな、同じ齢だし」

「もう少しなれたら、さんつけないね」って言ったすぐの事だった

「渡辺、お腹が痛いの」

「どうした、大丈夫かな?女の子の日?」

「正解!」

「なるほど!でも頑張れ持田の変わりはいない」

「がんばる がんばるけど ホール側にもきてね!」

「わかった大丈夫フォロー入るから泣きそうな顔するな」


いざお店を開けるといつもの倍くらい忙しく

3人で回すのは難しいかった

なんとか2時間持ちこたえパートさん達が出勤する時間になった。

持田をピーク時に外す事はお店にとって致命傷だと考え僕は自分の休憩を取らずに持田に休憩をいかせた。


眠さもマックスになった10時過ぎに社員が早く来てくれて僕は無事休憩にいけた

「持田、大丈夫かな?」

「大丈夫、ありがと!渡辺」

「一瞬で呼び捨てになったなぁ」

「だって痛かったんだもん」

「そうだよねよく頑張りました!」


さて、昼のピークの戦場に行くよ持田

辛そうに「はーーい」とこたえる持田はお笑い芸人なのかと思うくらいの変顔をしていた。

さすが、持田、根性があるピーク中は常に笑顔だった。

俺には出来ないだろうと感じていた。


ピークも終わり店も落ち着いてきた

あとは、お店を閉める担当(クローズ)メンバーに引き継いで終わり


たまたま、今日は真人と翔が同時に入ってきて

僕は眠すぎて話したくなかったので真人に金庫の鍵を渡し

速効でタイムカードを押した


「おーい 渡辺!」

持田だ

「なんだー 早く寝たいんだけど俺」

「お腹がーーーいたーーい」

「大丈夫か?歩ける?」

「歩けないてか歩きたくないよー」

「いいよ送ってあげるから着替えな」

「ありがとう」

「はいはい、大丈夫だよ」


持田は着替えが終わり

「着替えたよ」

「じゃ、帰るよ」って俺はちょっと面倒くさそうに言ってしまった。

「今、面倒くさいと思ったでしょ!」

「そりゃー思うでしょう、持田の家歩いて5分くらいだよ」

「私が倒れたら渡辺のせいにするよ!」

「なんで?」と思いながら車のエンジンをかけて持田の家まで送った。


夕方くらいに翔からメールが届いた

「今日、花火しようぜ!」

翔達が仕事が終わるのは大体25時くらいだからそれまで寝ようと思っていたら

翔も真人もクローズでは無く23時にあがったらしく

俺は寝ていてメールも電話も気がつかなかった。

すると

部屋にロケット花火が入ってきた

ぱーーーーんと破裂音がして目が覚めた

普通、家にロケット花火投げるか!と思ったが俺らならやるなと思い怒りもしなった逆に大爆笑だった。


昨日と同じメンバーに里美ちゃんが居ないだけで後は変わらなかった。

「せっかく花火やるんだったら もう少し人集めれば良かったね」と俺は言ったが

だって急に真人がやりたいって言うし

いつもの気まぐれが発動した感じだなと思い

その後は楽しく真人、翔、夏川さんと俺4人で

花火をした

流石に眠く朝までは無理と良い途中で帰ったそれでも夜中の3時は過ぎていたと思う


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どうでも良い話し 来未 希(くるみ のぞみ) @mikeneko2989

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