第12話 思い出のロータス

ロータス7をどうして知っていたかと言うと・・・。

幼い頃、碑文谷に住んでいて。

今みたいなハイソな住宅地ではなくて、ふつーの住宅地。

公園があって、狭い道があって。

東横線は地上で。踏み切りを緑の電車がガタゴト走っていて。

線路脇は砂利道で。


そういう、のーんびりした住宅地で

近くのおじさんが、ロータス7(当時だから、シリーズ3かな)を持っていて。

たまーに、エンジン掛けてどこかに行って。


それを、時々見てて。それが最初だった。


あとは、NHKだったかな。外国TVの「プリズナーNo6」と言うドラマの

最初に出てくる。


音が素晴らしくて。  かーん・・・・かーん・・・。って。



カー・グラフィックと言う雑誌でそれがロータスだと言うことを知ったのかな。



家にあったのはトヨタ・コロナで。RT20だったか。サンダーバードに似てるやつで。


父のお友達のお医者さんは、VWビートルで。「ポルシェがほしい、ほしい」と

いつも言っていて。



「往診に行く」と言って、医院を出て

うちにきて昼寝していると言う、そういうお医者さんだったけど。


後々、911の最初のを買って。今も持ってると思う。

普段乗りは964だったかな。


水冷のビートルも持ってるけど。それは奥さん用らしい。



それで、ロータス7と言う、ヘンテコな車を知ったわけ。



でもまあ、車を自分で運転するとか、そういう年齢でもないので・・・。



伯父がヒルマンを持っていて、それで時々、どこかに連れて行ってもらって。


羽田だったかな、あのあたりの埠頭でハンドルを持たせてもらったり。

伯父がアクセルを踏んで、僕はハンドル回すだけ。



そんなことをして遊んでいたりして。


帰りに、大森の「ベルス」と言う喫茶店でプリンをご馳走になって。



当時は、そんなふうに子供をみんなで可愛がってる時代で。


「サザエさん」とか「仲良し手帖」に出てくるみたいに

女学生はふつうに近所の子をあやしたり、遊んであげたり。


そういう時代だったので・・・。



伯父は男の子がいなかったし、そのお医者さんは子供がいなかったから

自分の子供みたいにして、遊んでくれたりして。



ウチはふたり兄弟だから「ひとり頂戴」といわれた事もあって。



お医者さんの家に行けばよかったなあと、今は思うけど(^^)。


いまごろポルシェ乗れてたのに(笑)。




まあ、高度成長の時代なので・・・・うちもお金はあって。

でも父は野球なんかをやってた人だから、趣味はダメで(笑)


金があってもクラウンを2台とか。フォードとか。


なんでもいいみたい。


派手好きね(笑)ピッチャーだしなぁ。



なので、後々、僕はロータス複製に乗せてあげたら喜んでたけど。







後々、僕も18歳になったけどバイク持ってたから

車の免許は取らずに高校卒業。


たまたま入ったタイヤディーラーで、免許取らせてくれたので

それで4輪に乗るようになったけど、自分の車は買わなかった。



なーんとなく、真ん中に乗らないのがヘンな感じ(^^)。で。


学科試験は得意で、いつも100点だったけど。


なので、そういう人は学科試験免除でも実地試験を「選抜」と言って

受けさせられて(でも、落ちはしないけど)。


サンダルで行ってたので(笑)。靴借りて。



試験場まで、チャッピイ50で行ってて。


ノーヘル・サンダルで ぶい~・・・・(^^)。

当時はノーヘルOKだったの。



それで、しょーもないので試験場のクラウンに乗って。

脱輪して(笑)。


真ん中に乗ってないので、どうも反対側が掴み難いなぁ、なんていいながら。



それでも免許はもらえたけど。


1980年、7月22日だったか。



仕事で乗るのは1tトラックで。


トヨタ・ハイラックスとかパブリカ。日産・サニーとか。


パブリカが好みだったけど。あんまり乗れずに


主に、ハイラックス。



割と、大味な車で。ステアリングもぶらぶらで。


これですっ飛ばしてて、テールスライドして

立て直せずに小学校のブロック塀にDIVE!した事がある(笑)。


出身校だったから、校長先生も知ってて。

謝りに行ったら、許してくれて。



それでハイラックスは廃車になったりした。



そういう、4輪デビュー(笑)。



あんまり向いてないなぁ(^^;

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