第10話 2001/1



[flying]


虹の向こうは晴れてるかしら?

赤い傘、くるくる回して水しぶき。

はねて、波紋がみずたまり。

ペイブメントの植え込みも

きらり、輝く雨上がり...。




雲の、切れ間の青空と。

風が、フワリと傘ゆする。

わたし、こころは、とんでゆく...


メアリー・ポピンズ、ほら、飛んでくる?



supercarifirgicexisitaratojass...


夢がかなうの?、魔法の言葉。



お願い、神様?願いを聞いて(^^)?




わたしと空と、南風。


なかよく、いっしょ、雲の上...。

あなたの街に、空の上から。



「こんにちは」って。


あなたの窓に。



ひとこと、いえたら...


いいだろな....(^^)。






[作: shoo 2001/01]


---------------------[長文のコーナー]------------------------------------



[水鏡]


春の予感を感じさせる、うららかなある日。

個性的な髪型の少女はひとり。

公園のとめられた噴水、泉に映る自分の顔を見ている....。

風が吹く。

虚像が歪み、泣き顔みたい。

少女の表情が曇る。

寒風は、心をふきぬけたのであろうか?





....水鏡。

....いつも、笑顔でいられたら。

....必ず、想いは叶うって。

....そう、信じてる。




でも....高校生も、あと少し....。




少女は、揺れる水面に、微笑みを。

....「あな、た、の、こと...が...。」...


ちいさく、つぶやき。


茶色の落ち葉、とばされて。

水面に和げる まあるい波紋....。



「あ....。」



ゆれて、ゆらゆら、水鏡。


「.......!。」



ポケットの、ラッキー・コイン。



....話して、みようかな....。



公園の、Telephone-vox。


アンティークの、ダイアル。



「....もしもし...あの...ね。」





ゆらぐ水面。

室内の、水泳場。

ショートカットの少女はひとり。

凛々しく、体躯を水鏡に。

スタートラインの、その上で。

水面に映る、自分の顔を,,,,じっと、見ている。


「おまえは、今、何考えてる....。」

「そう、だよ、な。」


後悔だけは、したくない。

できるだけ、思いっきり!


卒業できる、その日まで..。に。


脳裏に宿る、少女の想い..。


降りきるように、スタンディング。

ぐっと、屈んで、水面を見る。




水鏡、水鏡。

いつも笑顔でいられたら。

いつも笑顔を映せたら。

いつか、想いは届くって........









[作:shoo 2000/1 ]



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