★100記念

 俺はしがない男子高校生、神谷蒼太。恋人の紅愛とのデートから帰ってきて眠りにつくと、目が覚めたら体が小さくなっていた。


 ……冗談は抜きにしてどうしよう。俺が何に悩んでるか分かる人いるか?別に体が小さくなったことに悩んでいるんじゃない。それは別にいいのだ。いや、良くはないがそれよりもヤバいことがある。


 そう、紅愛だ。この姿が紅愛に見つかったら何をされるか分かったもんじゃない。普段なら不意打ち以外では力で負けないがこの姿は違う。素の状態で紅愛に力が劣っているのだ。きっと襲われれば抵抗出来ない。どうすればいいんだ……



 俺が頭を抱えていると母さんが部屋に入ってきた。


「蒼太〜ご飯出来た、わ……よ?」

「か、母さん!助けてくれ!」


 声変わりしてない懐かしき幼い声で母さんに助けを求める。


「……ふ、ふふふ…私はおかしくなったのかしら…。あの無邪気で可愛くて小さかった蒼太が目の前にいるの…」

「ち、違う!現実だ!俺だよ!体が小さくなったんだ!」

「あぁ駄目……声まで聞こえるわ。紅愛ちゃんに言って良い病院紹介してもらわなきゃ」


 母さんが部屋を出ていく。紅愛に連絡されるのはマズイ。とんでもなくマズイ。紅愛なら連絡が来ればすぐに向かうだろう。今のうちに隠れなくては……


 俺は部屋の中で隠れられる場所を探した。









 ガチャ……

 隠れてから約10分後、部屋の扉が開く音が聞こえた。どうやら紅愛が来たようだ。


「蒼太く〜ん?どこに行ったんですか?もしかして隠れんぼがしたいんですか?いいですよ。でも、ちゃーんと隠れてないとすぐ見つけちゃいますよ」


 掛け布団を捲る音が聞こえる。


「……やっぱりいませんか。じゃあベッドの下は〜?……いませんねぇ。ふふっ、どこに行ったんでしょうか。蒼太くんは隠れるのが上手ですね〜」


 ……この口調からして俺の居場所は絶対バレてる。どうにかして別の場所に移動しないと。


「まさかですけど動こうとか考えてませんよね?隠れんぼは動いてはいけませんよ」


もうやだ。誰か助けてくれ。誰か紅愛を止めてくれ。


「……私もそろそろ蒼太くんを見たいので見つけちゃいますね」


 こちらに向かって足音が近づいてきた。次の瞬間、クローゼットが開けられる。上を見上げれば満面の笑みを浮かべた紅愛と目が合う。


「みーつけた♡」


 あぁ……蛇に睨まれた蛙ってこういう気分なんだな。








「あぁん♡蒼太くん可愛すぎです〜♡私の膝の上どうですか?」

「……」

「もぅ♡そんなに見つかったのが悔しいのですか?悔しいならもう1回します?私の腕を振り解けたらですけど♡」


 俺はベッドの上で紅愛に抱き締められていた。振り解くことは疎か、身動き一つ取れやしない。俺には紅愛の太ももと背中に当たる双丘の感触を楽しむことしか出来なかった。


「しかし見れば見るほど可愛いですね♡お持ち帰りしてもいいですか?」

「……駄目」

「声も可愛いです〜♡あっ、我慢しなさい私。蒼太くんが怖がっちゃいます……でもやっぱり無理です♡蒼太くん好きぃ〜♡」


 ギュ〜っと抱き締められ、されるがままの俺。紅愛はそんな俺の後頭部に顔を押し付け匂いを嗅ぐ。……ってしまった!


「すんすん……あっ♡蒼太くん、クローゼットの中が暑くて少し汗をかいちゃってますね♡これは大変です♡お風呂に入らなきゃ♡」

「ひ、一人で入るから大丈夫」

「だ〜め♡私と一緒に入りましょうね♡蒼太くんの為に着替えも持ってきてありますのでそのぶかぶかな服もお着替えしちゃいましょ♡」

「あ、や、だ、駄目ぇぇ!!」


 俺は紅愛に抱かれて風呂場へ連行された。







 俺より先に服を脱いだ紅愛が目の前でしゃがみこんで服を脱がしにくる。紅愛の裸が目に入らないように目を瞑るとクスクスと笑われた。


「ふふっ目を瞑っちゃって可愛いですね。裸なんて何回も見たでしょうに♡そんな初心な蒼太くんも可愛いのでいいですけど♡」


 あっという間に裸にされた俺は紅愛に両手を掴まれ、体を隠すことも出来ずに全身をくまなく視姦される。


「あら♡随分可愛らしくなっちゃってますね♡あの凶悪なものが最初はこんなだったなんて…人間って不思議です♡」

「うぅ……もうやめてくれ」

「はいはい♡分かりました♡それじゃ浴室へ行きますよ♡」


 紅愛に抱っこされ、浴室へ入れられる。鍵まで閉められてしまい逃げることがさらに難しくなった。

 俺をバスチェアに座らせ、紅愛はシャワーからお湯を出す。


「はい綺麗綺麗しましょうね〜♡お湯をかけるので目を瞑ってください」

「……」

「じゃば〜♡髪を濡らしたらシャンプーしましょうね〜♡」


 シャンプーを手に広げて俺の髪を洗う紅愛のテクニックについ間抜けな声を出してしまう。


「ふぁっ……」

「んふふ♡気持ちいいですね♡普段からこんなに良いリンスインシャンプー使ってるのに洗い方が雑なんですよ。私が一からしっかりと教えてあげるのでちゃんとした洗い方学びましょうね」

「ふぁい……」


 小さくなった体に影響されてるのか精神まで子供みたく素直になってきた。


 紅愛がシャワーで泡を流してくれる。髪を洗い終わると今度は石鹸を手に取り、泡立たせ始めた。


「そしたら体を洗いましょう。体を綺麗にしていきますよ」


 石鹸を泡立てた手で俺の体をまさぐってくる。くすぐったくて逃げようとするが、それを紅愛が阻止する。



 暫く背中や腹を洗っていた紅愛の手が遂に股間を侵略してくる。少しばかり膨れたアレを触り、紅愛は妖艶な笑みを浮かべた。

 この後の展開読めたわ……


「ぁっ♡紅愛っ♡」

「ふふ♡ビクビクしちゃって可愛いですね♡ごーしごーし♡体を綺麗にしましょうね〜♡最後は私の中で綺麗にしてあげますから♡」


 この後仲良く二人とものぼせた。








「私が蒼太くんを抱っこできるなんて本当に感激です。よしよし……」


 紅愛よりのぼせた俺は抱っこされ部屋の中を移動していた。紅愛に背中をポンポンと叩かれると安心してしまうのは何故だろう。まさか紅愛の母性に心が屈しているのか?


「子供扱いしないでくれ。俺は立派な男子高校生だ」

「私達に子供が出来たらこんな感じ何ですかね。母乳飲みますか?」

「話聞いてない…。母乳なんて出ないだろ。それにこの姿だと小一か小二だからもう飲まないよ」

「分かりませんよ?私は赤ちゃん産んだら蒼太くんにも飲ませるつもりですから」

「マジすか……」


 紅愛の目がマジだと言っている。拒否したら将来、無理矢理にでも飲ませてくるだろう。




 母乳の話が終わり俺はずっと思ってた疑問をぶつけることにした。


「ところで紅愛……この体のこと何か知らない?」

「さぁ?私には分かりません」

「俺的にはデートの時に渡された飲み物が怪しいと思うんだよね。心当たりがそれしかない」


 紅愛が笑顔のまま固まる。ビンゴか……


「……大丈夫です。一日だけ幼児化するだけですので」

「開き直ったな。道理で服とか用意されてると思った。準備良すぎて不思議だったんだよ」

「まぁでもそれが分かったところで今の蒼太くんには何も出来ないので♡」


 そこなんだよなぁ……。今の俺にはどうすることも出来ない。


 紅愛は俺を抱えたままベッドに横になり布団を掛けた。


「まぁ説教は戻ってからしてくださいな。今だけは私の可愛い可愛いショタ蒼太くんでいてください。ほら蒼太くんの恋人の紅愛お姉ちゃんですよ〜♡お姉ちゃんって言って甘えに来てください♡」

「い、嫌だよ恥ずかしい」

「言わないとお仕置きしますよ?お仕置き嫌ですよね?早く言ってください」

「お、お姉ちゃん……///」


 クソっ…自分の顔が赤くなるのを感じる。紅愛の方を見ると紅愛は頬を緩ませ、俺をギュッと抱きしめた。


「えへ、えへへ♪お姉ちゃんって呼ばれちゃいました♡今日はずっとお姉ちゃんって呼んでくださいね?もしお姉ちゃん以外で呼んじゃうと……キッツーいお仕置きをしちゃうかもしれないですからね♡」

「はい……お姉ちゃん」

「ん〜〜♡♡最っ高です♡それじゃあ蒼太くん、ねんねしましょうね。いっぱい遊んで疲れたでしょうから」



 紅愛にポンポンされているうちに身体的に限界だったのか眠ってしまった。


 この日は一日中紅愛に主導権を握られたままだったが今度機会があったら逆に紅愛を幼児化させてみよう。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

機会があったらロリ紅愛も書いてみようと思います。★100、本当にありがとうございます!

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