第6話 澪と私 〜キスから始まる恋の予感〜

それから数ヶ月が過ぎ私達は4人はあれから何度か飲む事になり飲み友達となっていた。


そして、いつも澪に介抱される私がいた。



「…あれ?…また…私…」



起き上がる私。



「起きたか?」

「…澪…ごめん…」

「別に。おかげで慣れた。でも、お互い他の男に拉致られるよりも良いんじゃねーの?」

「それは…そうだね…」


「なあ、お前、マジで直した方が良くないか?もしくは家で飲むようにするかしないと…」

「…うん…そう…だよね…。ずっと…こういう訳にはいかないよね…」



私は下にうつむく。



「………………」



ベッドに腰をおろす澪。



頭をポンとする澪。



小さく胸の奥がノックする中、恐怖感とドキドキが入り混じったような心臓が私の胸が加速している。




「優羽…」



私は名前を呼ばれ顔をあげる。



「お前にもっと触れて歩み寄って良いか?」




ドキン

私の胸の奥が大きく跳ねた。



「澪…」


「お前も俺も異性が苦手だから…お互いゆっくり歩み寄っていった方が良いと思うから。付き合うとか付き合わないとかはまだ抜きにして…もっとお互い距離を縮められたらと思って」




両頬を優しく包み込むように触れる。




ビクッとなる中、少し見つめると抱きしめた。


私もゆっくりと澪を抱きしめる。




私達は抱きしめ合い至近距離で見つめ合う。




私の胸がドキドキと加速する中



「優羽…キスしていい?」



ドキン


胸が大きく跳ねる。



改めて言われると恥ずかしい。



「…うん…」



私はゆっくりと頷きながら返事をする。


だけど…今の私達は確認しながら異性に対する恐怖感を少しでも和らぐ必要があるような気がしたから



私達はキスを交わす。



「利用するつもりはないけど…もし駄目なら駄目、嫌なら嫌ってハッキリ言って貰って良い…好きになったら好きになったで言って欲しい」


「澪…」


「お互い克服する事が出来たら…その時は…新たなスタート地点として一緒に歩んでこう。俺…多分…優羽以外の人とは無理な気がするから」


「澪…うん…」



私達は再びキスを交わすと抱きしめ合った。




「二人で頑張って克服しよう。お互いが本気になって恋人になれた方が一番良い事だろうけど、お互いの想いとか選ぶ権利は自分しかないから。まず、友達以上恋人未満な関係築いていこう優羽」






好きとか嫌いとか


そういう想いなんてないのに


不思議な気持ち


あなたの優しい瞳で


優しい笑顔で


優しく触れ合う手で



私はきっと


あなたに夢中になりそうな気がする




もし本気で


あなたに恋したら


あなたは私の事


考えてくれる?



あなたが私に


恋をしたら


私達の関係は


すごく変わる気がする



ゆっくりで良いから


私の事


一人の女性として


見てくれる?


私もあなたの事


一人の男性として見るから



お互いの想いが


1つになった時


私達の関係は


変わって


克服出来てる瞬間だよね…




そして


このキスは始まりに過ぎず


私達の心は


動き始めていた










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