第36話⁂達也に一体何が起こっているのか?⁂



2016年8月✕日

森林に降っていた蟬の声が衰えて、夏が終りを告げようとしている今日この頃。


「お前らよくも俺を騙したな————!」


「ヤッ止めて下さい!」


””ガシャン!バッキ———ン!ドッドドドドドドドドドド————!””


「キャ————!」


余りの達也の暴言と暴力の凄まじさに睡眠薬入りのい精神安定剤を打とうと注射針を

「何をするんだ話は終わっていないだろう!樹里亜の検体を操作したのはお前だろう!」

これは一体誰に言っているのか?


「違います!体調が思わしくないので注射を打ちます」


「こんな俺がいたら邪魔だから殺そうとしているだろう!注射なんか絶対嫌だ!何が入っているか分かったもんじゃない!ヤッヤメロ!」


””ドッカン!グシャン!バッキ———ン!ドッドドドドドドドドドド————!バッタ————ン!””

達也が怒り狂って階段から足を踏み外し大事故に遭ったのです。


「キャ————!」


「もう助からない!仕方がないな!」




▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲


2016年晩秋。

野山の錦***紅葉が赤や黄色に野山を色とりどりに染めて、何色もの色を使って美し紋様に仕上げ、それはまるで絹織物のような美しい情景です。


そんな美しい紅葉の季節に、あの事故から3ヶ月後、大事故に遭った達也の姿が病院にあります。


あの時達也は長きにわたり延々とだまし続けた皆のあまりに酷い、どす黒い陰謀に怒り狂い、手の付けられない状態だったのです。


酷い暴言を吐き、物を投げたり壊したりと大暴れ、その挙句に階段を踏み外して大事故に遭ったのです。


本当は助けようと思えば充分に助かった命。

あんな達也でもやはり皆の助けたいと思う強い気持ちが勝り助かったのです???



ですが?何か様相が違います。

看護師の一人がとんでもない言葉を発します。

「外見は達也院長ですが、雰囲気といい、しゃべり方といい、まるで別人。それから何か?出来るだけ我々を避けている様子なのです。あんなに話好きだった院長が?」



いや~?実はとんでもないカラクリがあったのです。

「こんな躁うつ病の手の付けられない男、生かしておいて何になる!只々みんなに迷惑をかけるだけ!いっその事…………?」

誰がこんな惨い事を言っているのか?


一体何が起こっているのか???

又達也は本当に生きているのか?それとも?


樹里亜は行方不明だった父達也と?3ヶ月ぶりに再会することが出来ました。

「ああ!今パパ病気で治療中だからガラス越しに見ましょうね?」


母からは父が「躁うつ病の治療中だから!入っちゃダメ!」と言われているので傍に寄れません。

{今までは病気が有っても顔を合わせていたのに可笑しい?これは絶対何かあるに違いない?}


樹と樹里亜はコッソリと達也の動向を追跡しています。

するととんでもない事実が判明して来たのです。






  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る