第6話 周りの反応

 -時雨朝日side-


 今日私は塾帰りにとんでもなくかっこいい人を見た。周りの視線が一点に集中していた。(私もその一人なのだが)

 よくよく見ると、近くに妹らしき人もいた。

 うーん?なんか既視感があるなと思いつつ考えていたら一つの回答に辿り着いた。

 えっ?もしかして東雲くん?

 そう私は思った。妹の外見は先週バスケで見ていて覚えているけど、、髪切ったら確実にイケメンになるとは知っていたが、、、、ここまでとは。これは想定外だ。今までは髪を長くしてボサボサだったので入学初日から煙たがられていたので地味に過ごしていたのだけど、、、、こんなに格好良くなっちゃうとなぁー。

 私は格好良さに最初から見抜いていたし、

 嫌がってはいるが結局はやってくれるところとか、さりげない優しさがあったりしていて

 って私は何を考えているんだ、、こんなん私が東雲くんを好きみたいじゃんかー。(本人はまだ自覚していない)

 まぁ明日どうなるか楽しみだね。


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 -東雲和真side-


「ふぁぁー今日も学校行くのめんどくせぇなぁ」


 あれ?なんか視界が開けたような?あっそうか。昨日髪切ったんだわ。妹め許さん。

 まぁこれはこれでいっか。風呂の時正直面倒だったし。そうして俺は飯を済ませ身支度もしていこうとしたが、


「お兄ちゃん!頭貸して!」


「はいはい。手短に済ませてくれよ」


妹はこう言う時断っても粘ってくるのでここは素直に従っていたほうがいいのだ。

ん?スプレー持ってきたな?何するんだ?


「おいまて。妹よ何しようとしている?

その、まさか殺虫剤みたいなのを俺にかけるのではないよな?」


「ふっふっふ、感のいいガキは嫌いだよ。

そのまさかだよ。これをかけてお兄ちゃんを.........って違うよ!これはワックスっていうやつだよ!髪を整えるやつなの!」


俺はガキではないんだけどな、ましてや妹より年上だし。まぁいっか。


シュュュューーーー


「よしこれでいいよ!これで学校行ったら一目置かれる存在になるね!」


「?何を言ってるのかわからんがまぁとりあえず行ってくるよ」(至って本人がイケメンという自覚なし)




















んー。さっきからなんか視線を浴びているような?まぁ気のせいか。


「えっ?あれ何?誰?」「なんかレベチなんですけど」「あんなイケメンうちらの学校にいたっけ?」


なんさ俺に対してぶつぶつ言ってるな。

ん?まさか「なんか髪切ってきたブサイクいるんですけどーwウケるw」みたいなことか?

だから髪切るのは嫌だったんだ。はぁー。

これからが憂鬱だ。

俺は校門を抜けて教室に向かう途中でも視線を浴びた気がするがみんな悪く思ってんのだろう。

そうして教室にはいると


「なぁ先月公開された映画めっちゃ面白くなかった?エヴァングリオンめっちゃ熱い展開でさ〜」「なんか今日暑くない?」


ガラガラッ


「でさー...........」


ん?なんであんなに騒がしかったのにいきなりこんなに静まったんだ?まぁ関係のないことだ。そうして自分の席についた途端。


「え?あのインキャの席?嘘でしょ」

「まじか、、、あんなにか、、」


なんかいきなりざわざわし出したな。はぁーめんどくさいなぁ。HR始まるまで寝よ。

と思っていたが、


「あの東雲くんだよね?」


「なんですか?悪口言いにきたなら帰ってください」


「えっ?いや違うよ。その逆だよすっごく似合ってていいなぁってつい話しかけちゃった」


「はぁ、で?用はすみましたね。では」


「あ、ちょっと」


zzz。


トントントントン。


「んぁ?」


「東雲さん。もうすぐHR始まりますよ起きてください」


んー。そうかもうか。


「時雨さんありがとう」


「!?!?! いえどういたしまして」



-時雨朝日side-


何今の?髪切ったから顔わかる様になったけどありがとうって言った後のイケメンスマイルがやばかったよ。はぁーこんなんじゃ身がもたないよぉ〜〜。

案の定東雲くんが髪を切ってから周りの女子たちは騒ぎ出した。(当の本人は無自覚)

本当に困っちゃうな。そうなったら燈林あかりに相談しなくちゃ!



「うわーイケメン降臨したよ」

「ちょっと!燈林聞いてよ!東雲くん格好いいのバレちゃったよ!」

「あーはいはいいつものね。あんたは本当にこれでまだ自覚してないってどんなってんのやら」


-燈林side-


私は西条燈林さいじょうあかり

時雨朝日ちゃんの親友をやっている。中学の頃から面識があって今ではとっても仲がいいのだ。仲はいいのだけど朝日が人気すぎて中学の頃から何回も告白されているのだが、全部断っていた。そんなある日高校に入学してパァーとどこか食べに行こ!って誘ってガ○トに行ったのだかそこで私は東雲和真という存在を知った。なにせ助けたにも関わらず何も求めないのだから。今までは何回か朝日が助けられたのは見て来たがどいつもこいつも朝日を狙っている。そんな中で東雲は例外だった。その日から東雲を観察する様になったがはっきり言って東雲の何処がいいのか私には最初わからなかった。そうして観察していく日々の中たまたま外でゴミ捨てを頼まれた時に東雲を見つけて見てみると何かしていた。もう少し近づくと東雲は捨て猫を抱えていた。そうして猫を撫でながら「怖くないからな。安心しろよ」といって持って帰っていった。ははーんこういうところか。納得がいった。朝日はこういうそっとさりげない優しさに惚れたのだろう。観察していくごとにその優しさが見て取れる。彼はそれが当たり前だと思っているのだろう。


そんなある日東雲は突然髪を切ってきたのだ。それはもうとんでもなくイケメンで。

本人は自覚なさそうだが。

これは朝日も大変かなぁ?

まぁ頑張れ。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



はい。どうだったでしょうか?

あっ、すいませんせせらぎです。

とうとう髪を切ってきましたね。

そして、新キャラの燈林の存在。

これからはどうなっていくのか、、、、。

まぁといっても私はまだあまり構想が思いついてません。

入学、進級の時期ですがいかがお過ごしでしょうか?

私は相変わらずラノベとかアニメしかしていません。春アニメも始まって少し投稿頻度が下がると思います。そこはご了承ください。

それではまた!次でお会いしましょう!





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

地味で目立たない俺なのですが...... せせらぎ @Memorialcheet

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ