第18話 エピローグ

「よし、やっと開店だ」


 全てのことが片付いた後、すぐに宿屋を始めようと思っていたが、宿屋の効用選ぶのにいかんせん時間がかかってしまった。

 少し拘り過ぎたかもしれない。

 泊ごこちだけではなくて、あとくされなく旅立ってほしいことを考えて、吹っ切りの良くなる効用を持ったモンスターの素材を探したら長くなってしまった。


「ユウタ、出張販売のヒーリングソープとリレイズシャンプー持ってきたわよ」


「開店祝いだからな。高名なる賢者の私が君のためにサインを一筆施してあげよう」


 一見大きな家にしか見えないベースキャンプを感慨深げに見上げていると二人がやってきた。

 リラさんから商品を受け取って、賢者がサインをするのを見届けると足音が背後から聞こえてくる。

 記念すべき一人目のお客様だ。


「いらっしゃい」


大きな声でその言葉を口ずさんだ。


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ベースキャンプしか作れない無能と言われた生産職、伝説のSランクダンジョンに潜って最強になり元パーティーメンバーにざまぁする 竜頭蛇 @ryutouhebi

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